Ⅱ サージュ・ゲンテル

「あ、目を覚ましましたか?道端に倒れていたのでびっくりしましたよ!」

耳が長くて金髪...エルフってやつか?

「すまない、少し集中しすぎたようだ...ところで君の名前は?」

「ああ、私としたことが、私はサージュ・ゲンテルという名前です」

「サージュ・ゲンテルか、覚えておこう」

ん?そういえば、言葉が通じてる?ということは言語は一緒なのか?

と考えているとぐうぅぅぅぅと大きな音が鳴った

「...お腹すいてるんですか?」

恥ずかしい、穴があったら入りたいとはこの事か

「ああ、恥ずかしい事に丸一日食べていなくてな...」

「良ければこれを」

パン...?と似たようなふわふわとした美味しそうなものをくれた、俺はそれをあっという間に食べてしまった

「美味しかったですか?」

「ああ、とても美味しかった、ありがとう」

「この近くに私の住んでる街があるので案内しましょうか?」

「ああ、済まないが案内してくれ」

「街までどれくらいかかるんだ?」

「徒歩で半日弱くらいですね」

「っ!そんなかかるのか!?」

そこまでかかると思っていなかった、しかし俺は車両を作れることまでわかっている

「73式大型トラックを作成」

そう言うと、目の前にガチガチの軍事車両が出現した、めっちゃ興奮している

「え...なんですかこれ!?」

そうかこの世界は魔法などのファンタジーな世界だから車は無いのか、せいぜい馬車くらいだろうか?

「これか?これは...科学だ!」

少し大雑把すぎたか...?

「カガク...すごいんですね!」

よかった、大丈夫みたいだ

「まぁこれに乗れ、こっちの方が早い」

「わかりました」

俺は車内にわくわくしながら入る、一応免許は持っている

「じゃあ行くか」

「はい!」

出発した、やはり軍事用であってか走破性が高いと隣を見ると目を輝かせているサージュがいる

「カガクって凄いですね...!」

その無垢な笑顔にドキッとしてしまった

そして街への行きしなに俺は自分のスキルに着いて説明した

「そのチキュウ?というのは昔話でしか聞いたことはありませんがスキル自体は凄いですね!」

なに!?昔話に出てくるだと!?

「すまない、地球について教えてくれ!」

「は、はい、その昔話ではチキュウはこの昔の惑星の名前だったらしいです」

は...?ああ、そうかそういえばいつの時代に転生するのか聞いてなかったなクソっ

「ちなみに今のこの惑星の名前はティエラで、町名はヘネラルメンテです」

ティエラとヘネラルメンテか...どこかで聞いたことがあるな...気のせいか

「あ!街が見えてきましたよ!」

「あれか」

そこに見えたのは至って普通の小さな街だった

「やっと着いた...!ティエラの街ヘネラルメンテ!」

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現代式異世界生活 rottann @rottann

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