番外編:統合軍司令本部女子会
【41.正義を欲する心があるのなら】の後日、リント視点のお話です。
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背の高い庭木も多く、
そしてユッティ、ヤハクィーネを加えた三人がいそいそと円卓、
「……と、いうようなことがあったのです」
「なによ、それ! すっごい言い寄られてんじゃない! って言うか、
「そこはあまり、触れないで頂けるとありがたいのですが」
「いや、だって……次にどう使うか、って話でしょ」
ユッティが、手元の
軍施設なので満足な菓子はなく、
糖分と脂肪分が
「お話は
「うわ、まじですか、ネーさん」
ヤハクィーネの返事に、ユッティが難解な顔をする。
ヤハクィーネは変わらず
「でもさ、それなら話を戻して、そのロセリアの
「そういう手段も考えなくはなかったのですが、やはり、人としての道義的にいかがなものかと思いまして」
「斬り殺すのは良くて、乗っ取るのは駄目っていう、その基準が謎よね」
ジゼル、ユッティ、ヤハクィーネがそろって、固形保存食を口に入れる。すでに結構な分量を消費していた。
「ところでさ、肝心のあんたはどうなのよ?」
「文脈が理解できないが」
メルルと並んで、円卓の下で半分昼寝をしていたリントが、のぞき込まれて迷惑そうにあくびをした。
「ああ、もう! 誰の話をしてると思ってんの!」
「ジゼルの
「わかってんなら、意見くらい言いなさいよ」
「無論、
「やっぱりわかってないじゃない!」
何か応答を間違えたらしい。
情報を整理し直していると、マリリが
「ジ、ジ、ジ……ジゼル、様……っ! 私、その……聞いて……っ!」
メルルが、にゃ、と鳴いた。メルデキントの整備でもしていたのだろう、今までの会話を、大まかに
「あら、マリリ。あなたには、まだ少し早いかと思ってましたのに」
「そんな……それじゃあ、本当に……」
顔を赤くさせたり、青くさせたり、忙しい。
「ジ、ジゼル様が、そこまで思いつめてらしたなんて……申し訳……申し訳ありません! 私のせいで……ジゼル様の……っ」
「顔が
「私の……私の責任ですっ! せ、せ、責任、責任を取りますっ! 私が……私と……っ!」
「落ち着きなさいよ、マリリちゃん。マリリちゃんじゃ、生殖行為にならないでしょうが」
「そんなことはありませんわよ、ユーディット。確かに厳密な意味での生殖活動、生殖細胞の分裂は始まりませんが、この際、ジゼリエル様のお話の
「それは、まあ……そうですね」
「それならそれで、やりようはあるものですわ。私もずいぶん長く記憶を
「うわ、まじですか、ネーさん……」
「く、くわ、くわしく! お、教えて頂けますかっ?」
どうにも騒がしくなってきた。
メルルが、にゃ、と鳴いて、一足先に立ち去った。なかなか
リントも
「困りました」
「問題が発生した、ということか」
「いざ現実的に選択肢が増えると、迷います」
現実的、という言葉は適切ではない気がしたが、言ったところで仕様がない。また口の両端が下がるだけだ。
身動きが取れず、騒々しい声に
そもそも問題点の
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一つ目の話を手直ししている内に思いつきました。輪をかけてひどい話ですね……。
本編のシリアス成分が多いと、反動なのか、こういうエピソードで登場人物達を遊ばせてやりたくなります。
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