第14話 (解説)
始めまして。こんにちは。こんばんは。
この度は、本作を読んで下さり、誠にありがとうございました。
ここでは、本作:「あたしと彼と依存と」の解説をしていきたいと思います。
〇題名が、なぜ「あたしと彼と依存と」であるか?
⇒まず、あたし、は主人公、彼、はイエンのことなのですが、「依存」を入れた理由は、本作において、主人公が彼に依存していることを強調し、またその依存を、その状態や概念だけでなく、主人公の側面の一つであることを示すために入れました。
そして、「依存」の後ろに「と」があって、その先が続いていないのは、本当はその続きに「R」がくるのですが、本作の主人公が、Rのことがとても嫌いなために、題名に入れることを嫌がった、という設定になっております。つまりは、ここの部分だけは主人公目線で考えたものになります。また、もう一つ、意味があって、話の終わりには、主人公、彼、そして、主人公の依存、だけが残っていることを示しております。
〇「庭の花」の意味
⇒たびたび出てくる描写ですが、この庭の花は、主人公とそのまわりの関係を示しています。同じ種類の真っ黒な花は、ウィークミー、一回り大きい花は、R、そして淡い色をした花は、もう一人のあたし、です。真っ黒なのは、弱い自分から出来たためであり、一回り大きいのは、Rの方が立場が上で、さらには人々からの人気をより集めていることを示しております。淡い色をして、向き合っているのは、ウィークミーほどではないが、やはりそれは違う自分で、戦っていることを示しております。
冬を超えられなかったこの三つは、いなくなるという伏線になっており、また、ジョールルの花がないのは、主人公と彼が結ばれない未来を示しています。
最後の、向かい合った二つの花は、主人公とイエンであり、互いに抱きしめている二人をツルで示しております。
〇最後の「抱きしめている」という描写
⇒最後の、この描写では、最終的に主人公は、一緒にいると辛く感じてしまう好きな人のジョールルではなく、一緒にいて楽しい友達のイエンと一緒になったことを示しております。二人は、付き合っていて、Rの悲しみに暮れるイエンに、主人公は寄り添いながら、一緒に生きていくことになっております。
〇Rの自殺について
⇒Rの自殺については、詳しい描写はあえて書かず、読者の皆様に自由に想像して頂けたらなと、思っておりますが、一応、私の中では、実は主人公がRをいじめていた、という話になっております。そして、その事実を誰も知らず、ましてやイエンまでも知らないということになっております。
(解説)まで、読んで下さり、誠にありがとうございました!
OUTSIDER. 友達✖️依存 ABC @mikadukirui
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