第2話 僕は一人で生きる

僕はずっと記憶を失っていた、だけど僕は何も思い出せないほど正直辛い。

そんな時、看護師が僕にいろんな場所や写真を見せながら僕の記憶を思い出せようとしていた。でも僕は黙ったまま何も喋らなかった。


《病室》


看護師「失礼します、

渡邊さんおはようございます。」


渡邊「・・・。」


看護師「ん、どうしたの?」


渡邊「・・・。」


看護師「もしかして。」


看護師は医者を呼んで僕に緊急検査をやってもらった、だけど結果は異常無かった。


看護師「渡邊さん、朝食を持ってきたよ。」


そしてその時だった。


渡邊「・・・ありがとう。」


僕は照れている感じで言った。


看護師「喋った、良かった。」


渡邊「別に。」


看護師「試しに自分の名前を言ってみて。」


渡邊「渡邊・・・大翔・・・。」


看護師「良かった、ちゃんと言えたんだね。」


渡邊「名前ぐらい言えるわ。」


看護師「じゃあ、朝食を食べて。」


渡邊「うん。」


そして僕は少し食べたが残した。


?「チッ・・・。」


すると謎の男が病室を覗いていたが、そのまま走り去った。


渡邊「ん、おばさん、今誰かいたよ。」


看護師「誰がおばさんだ、そんな事より早く食べてね。」


渡邊「もういい、寝る。」


看護師「あらあら、もう食べないの?ゆっくり休んでね。」


僕は少しだけ不機嫌な顔でそのまま布団に入って眠った。

そしてすばらくすると僕はひょっこっと顔を出してそのまま病室を出て、

もちろん他の看護師さんには「散歩してくる。」って嘘をついて病院に外に出た。


看護師「失礼します、あれ、渡邊さん?トイレかな、ん?まさか・・・。」


看護師は僕が居ないって事が分かってしまい病院の中や中庭を探す事になった。

もちろん他の看護師も一緒に僕の事を探していた。


看護師「私のせいで渡邊さんが病室に出るなんて・・・。」


看護師はその場で泣いてしまった。

そして突然、雨が降って来た。


後輩看護師「先生、渡邊さん居たよ。」


看護師「えっ、どこに居たの?」


後輩看護師「中庭に居たよ、とにかく早く来て。」


看護師「うん、分かった。」


《中庭》


看護師「渡邊さん、しっかりして、でも今は応急措置をしないと。」


《集中治療室》


看護師「・・・。」


先生「何をやっている。」


看護師「先生、実は渡邊さんの意識が不明なんです。」


先生「これは参ったな、手術か薬で様子を見よう。」


看護師「はい。」


そして・・・。


渡邊「ここ・・・どこ?」


看護師「渡邊さん、気が付いたんだね。」


渡邊「ねぇ、ここどこ?僕は死ぬの?」


看護師「ここは集中治療室だよ。」


渡邊「先生、ごめん。」


看護師「いいのよ、そんな事より無事で良かった。」


渡邊「僕、先生にお花をあげたかった。」


看護師「えっ、お花?」


渡邊「・・・ありがとう。」


僕は力を振り絞りまた意識が遠くなった。


看護師「渡邊さん?聞こえる?」


僕は看護師の声が聞こえても何も反応はしなかった。

そして看護師は急いで僕を連れて手術室に運ばれた。

結果は右足を痛めてしまった。具体的に言うと僕は散歩ま途中で右足を捻挫をしてしまいそのまま歩けなかった。でも僕はそのまま意識不明になって動けなかったが看護師が僕の事を助けてくれたから僕は少しでも右足が良くなれば僕はまた看護師と一緒に散歩をしたり、たまには一緒に遊んでくれるから何か今までの時間が全て忘れるぐらい僕は少しずつ記憶を消されていく。でも看護師が僕の事を思ってくれて僕は良いまで以上に辛くも無いし何か気軽に入院生活が楽しいと僕はそう思った。そして手術は無事に終わり僕は再び病室に戻って麻酔が切れるまでずっと眠っていた。


そして麻酔が切れて僕は静かに目を開けた。

それから僕は少しずつ記憶を取り戻そうとしている。


渡邊「はっ、ここはどこ?」


看護師「ここは病室ですよ。渡邊さんに話したい事があるの。」


渡邊「はい。」


看護師「渡邊さんはどうして記憶を失った現実を話しておきたい。」


渡邊「はい。」


看護師「実は、渡邊さんが意識を失ったのは多分、私の同僚かもしれない。」


渡邊「・・・⁉」


僕は少しだけ驚いた表情で看護師の方を見た。


看護師「びっくりさせてごめんなさい、でもこれは私が見たんだけど。」


渡邊「僕の記憶を消した犯人は分かりますか?」


看護師「それは私にもよく分かりません。」


渡邊「看護師さんちょっと、写真を取って。」


看護師「はい、どうぞ。」


渡邊「ありがとう。」


看護師「この写真は何?」


渡邊「この写真は、運動会の時に撮った最後の写真だよ。」


看護師「これがお母様。」


渡邊「うん、でも母親は亡くなったけど、この写真は大事に飾っているんだ。」


看護師「お父様は?」


渡邊「父親は僕が幼稚園に通っていた時に亡くなっていて僕はとっても寂しかったけど、母親も父親を追うように亡くなったけど、僕は辛くて「もう死ぬか。」ってな何回も自殺を繰り返していた。


看護師「それでどうなったの?」


渡邊「結局、怖くて出来なかったけど、その時、誰かがわざと僕の背中を押して僕は車に引かれてそれで意識が無かった。


看護師「その犯人が見つかるといいね。」


渡邊「うん。」


?「・・・。」


渡邊「ん?」


看護師「ん、どうしたの?」


僕は人影を見て少しだけ恐怖を感じた。


看護師「気になるの?」


渡邊「ううん、何でもない。」


看護師は僕を助けるように心配な目をしていた。


?「・・・。」



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

僕は記憶喪失になった リンゴ @1973352

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る