僕は記憶喪失になった

リンゴ

第1話 迷い込んだ先は?

?「ハァ・・・、ハァ・・・、ここはどこだろう?」


僕は息を切らしながら辺りを見渡すとすべて真っ暗に包まれたような気がした。

だけど僕は交通事故で記憶を無くして何も分からないが・・・、僕は一人で歩いていた。そして僕の名前を知っている声の主が僕を呼んだ。

「友・・・和・・・友和!」僕は自分の名前も忘れてしまい相手の顔も声も何もかも忘れてしまった。だけど僕は何も思い出せなかった。そして僕は病院で入院生活をする事になった。


《病室》


看護師「渡邊さーん、気が付いたんですね。」


渡邊「僕は誰?ここはどこ?」


僕は目を開けると病院の匂いがちょっとだけ恐怖を感じた。


看護師「ここは病室ですよ。」


渡邊「びょ・・・う・・・しつですか?」


看護師「はい、でもあなたは交通事故で意識不明で救急車に運ばれてきましたよ。」


渡邊「すみません、僕は何も覚えていなくて。」


看護師「いいのよ、でもさっき検査をした結果はあなたは記憶喪失です。」


渡邊「そんな事より、僕は誰ですか?」


看護師「あらあら自分の名前も忘れてんですか?病室の前にあるプレートの名前を見てきてください。」


渡邊「はい。」


僕は自分のプレートを見ると何か頭がごちゃごちゃして読み取りずらい。


看護師「あった?っていうか、分かった?」


僕は首を振った。


渡邊「分かりません。」


看護師「ちょっと右手いい?」


渡邊「えっ、何をするんですか?」


すると看護師は僕の名前のプレートで指差しをした。


看護師「あなたの名前は渡邊大翔(わたなべはると)さんだよ。」


渡邊「これが僕の名前何だ・・・。」


看護師「自分の名前を忘れるなんてただの記憶喪失じゃない。」


渡邊「おばさん。」


看護師「誰がおばさんですか?私は看護師です。」


渡邊「だって、美人じゃないし・・・。」


看護師「ううっ、何でここだけ覚えているの・・・。」


渡邊「そんな事より、おばさん。」


看護師「看護師です。」


渡邊「じゃあ看護師さん、僕、外に出たい。」


看護師「今、外に出たら医院長に見つかって私が怒られるから少しだけ我慢しようね。」


渡邊「病室の廊下はダメなの?」


看護師「仕方ない、今、車椅子を出してあげるから。」


渡邊「ありがとう。」


《廊下》


渡邊「廊下だ・・・。」


看護師「そうね、でもここは危険があるから・・・って、渡邊さーん!」


僕は逃げた、とにかく車椅子ごと必死に逃げた。

もちろん他の看護師さんを通り抜けてエレベーターで一階に降りて病院の入り口まで出ようとするが・・・。


看護師「あっ、見つけた。」


渡邊「帰りたいよ、ここ嫌だ。」


看護師「何を言っているの。」


渡邊「ああああああああああああああああっ!」


先輩看護師1「あの子、何をやっているのかしら。」


先輩看護師2「他の患者と何をもめているのかな?」


看護師「はっ、すみません。」


先輩看護師1「あなたは看護師でしょ、看護師ならちゃんと患者さんのめんどうを見なさいよ。」


看護師「はい、すみません。」


渡邊「くすん・・・。」


先輩看護師2「君、怪我は無い?」


渡邊「・・・。」


僕は今、感謝をしたかったけど声が出ないまま黙っていた。


看護師「あっ、看護師さん、渡邊さんは今記憶喪失で何も喋らないんです。」


先輩看護師2「あら、それは気づかなかったわ。」


看護師「はい、次からは気をつけます。」


渡邊「・・・ねぇ、疲れた、病室に行こう。」


看護師「うん、行こう。」


<病室>


看護師『渡邊さん、ゆっくり休んでください。もし、何かあれば、このボタンを押してください、

すぐに誰かが来ますので。』


渡邊『はい。』


僕はゆっくり目を閉じた。

でも僕は思った、どうして僕だけこんな酷い目に合わなければならないのか僕は少し疑問を感じた。


<夢の中>


?『おいお前、何でここに居るんだ。』


僕は目を開けると知らない男の人の声が聞こえた。

そして僕はこう言った。


渡邊『僕は…えっーと…。』


?『答えられないんだろう?』


渡邊『…。』


僕は少し黙っていた。


?『だったら話せるように俺が話してやろう。』


すると知らない男の人は、僕に近づいてきた。


渡邊『や、やめてください!』


そしてその時だった。


警察官『おい、何をやってるんだ!』


それを見ていた警察官が僕を助けに来た。


?『チッ、何だよ!』


知らない男の人はそのまま走り去った。


警察官『大丈夫ですか?』


渡邊『はい…ありがとうございます。』


僕は頷いた。


警察官『ここは危険だから早く帰ってな。』


渡邊『はい。』


<病室>


渡邊『ハァ、ハァ、びっくりした。』


僕は焦った顔でいきなり身体が起きた。

でも、もし本当に来たら僕は辛くて泣きそうになる。


看護師『大丈夫ですか?』


渡邊『…。』


僕はまた黙った。


看護師『私で良かったら話しを聞くよ。』


渡邊『…。』


看護師「じゃあ、私は仕事に戻るから。」


看護師は仕事に戻った。


渡邊「・・・。」







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る