これだけ押さえれば大丈夫、「対立・葛藤」の6つの型

 前回、物語において「対立・葛藤」(英語では「conflict」)がいかに重要なのかを確認しました。「物語とは対立・葛藤のことである」といっても過言ではありません。


『スローターハウス5』『タイタンの妖女』などで知られる戦後アメリカを代表するSF作家、カート・ヴォネガットは対立について次のように語っています。

 読者を居眠りさせたかったら、登場人物同士が決して対立しないようにすればいい。[……]。対立があれば登場人物たちは驚くようなことをいったり、暴露したりして、読者に情報を与え、楽しませてくれる。そういうことができなかったり、やりたくなかったりするなら、この商売から足を洗ったほうがいい。

――『読者に憐れみを ヴォネガットが教える「書くことについて」』


 対立・葛藤は、物語に欠かせないものであること、キャラクターやプロットにも大きな関係があることを前回確認しました。では、「対立・葛藤」には具体的にどのようなものがあるのでしょうか。今回は「対立・葛藤」の種類について紹介したいと思います。


 まずは本連載でもたびたび登場するシド・フィールドの著作から引用してみましょう。本書によれば、葛藤には「物理的葛藤」と「精神的葛藤」の2種類があります。

 葛藤はとても重要なのだ。では、なぜ重要なのか?

 なぜなら、葛藤はストーリーにリズムや緊張感を生み出し、読み手や観客をハラハラドキドキさせるからだ。映画は現実の人生よりもずっとスケールが大きいので、読み手や観客の関心をしっかりと引きつけておくことが肝心となる。それには葛藤が必要なのだ。「葛藤」とは「対立」という意味であり、葛藤があるために「登場人物やアクションの間で対立が起き、それがプロットを動かす」。では、葛藤を生み出すには何が必要か? それにはまず、登場人物にはっきりしたドラマ上の欲求がなくてはならない。その欲求や目的の達成を邪魔する障害を作ると葛藤が生まれ、登場人物は何とか目的を達成しようと努力し、障害を乗り越えていく。登場人物が強烈な価値観を持つ人間である場合には、相反する価値観を持つ登場人物を作ると、両者の間に強烈な葛藤が生まれる。

――『素晴らしい映画を書くためにあなたに必要なワークブック シド・フィールドの脚本術2』


 それぞれの葛藤として次のような例が挙げられています。


・物理的葛藤…誰かを追いかける、追いかけられる、敵に捕まる、けがをする、自然災害を生き延びる、など

・精神的葛藤…失敗するという不安、深入りを恐れる気持ち、など


 そして、物語に置いて、登場人物は「たいてい」とも述べられています。

 

「物理的葛藤」の代表例としては、地震や台風などの天災がありますが、映画『ツイスター』(ヤン・デ・ボン監督、1996年)は、そのタイトルのとおり、竜巻に極限まで接近し、危険な観測に挑む竜巻研究者の物語です。


 本作では、巨大竜巻(=物理的葛藤)に立ち向かう竜巻研究者の女性(主人公)の姿が描かれます。並行して気象予報士の夫から離婚を迫られ葛藤する主人公の姿も描かれます(=精神的葛藤)。

 物語のラストで、主人公は夫と協力し、危険な巨大竜巻の観測に観測にみごと成功します(=物理的葛藤の克服)。そして、命がけの困難を乗り越えたことで二人はお互いをより理解することになり、離婚することをやめ復縁することになります(=精神的葛藤の克服)。


 シド・フィールドがいうように「物理的葛藤」と「精神的葛藤」が両方あることで、物語はより深みを増し、読者も感情を揺さぶられることになります。


 次に引用するのは『ストラクチャーから書く小説再入門』です。

 ゴールに向かう人物は障害にぶつかり、葛藤します。「葛藤がなければストーリーにならない」と言われますが、正確に言えば「葛藤がなければシーンにならない」。何かとぶつからなければ人物はあっけなくゴールにたどり着いてしまい、話になりません。

 葛藤はシーン部分の真ん中で話を発展させる役目をします。読んで面白いくだりの大部分は、おそらく葛藤で占められるでしょう。捕虜収容所の例だと、物語全体の葛藤は「主人公は脱走したいが、司令官は脱走させまいとする」。シーン部分の葛藤は「スコップを盗もうとするが、衛兵に見つかる」、「衛兵をうまく買収しようとするが、計画を見破られて脅される」、「計画に不安を感じた仲間に反対される」などになるでしょう。

――『ストラクチャーから書く小説再入門 個性は「型」にはめればより生きる』


 ここで重要なポイントは、葛藤や対立はなのはもちろん、である、ということです。たくさんのシーンが集まって、シークエンスになり、幕になり、そして物語全体になります(下図参照)。


 引用箇所の例を改めて抜き出すと、


物語全体の葛藤:主人公は脱走したいが、司令官は脱走させまいとする

シーンの葛藤:スコップを盗もうとするが、衛兵に見つかる


 となります。


 物語全体の目標を達成するためには(例:この場から脱出する)、いろいろな困難を乗り越える必要があり、主人公はそのためにさまざまな策を練ります(例:「衛兵の買収」)。主人公の策が簡単に成功してしまうと読者は肩透かしを食らってしまいます。したがって主人公を「衛兵をうまく買収しようとするが、計画を見破られて脅される」という困難に直面させる必要があるのです。

 前述のシド・フィールドも著書の中で「シーンには、他のシークエンスや幕、脚本全体と同様に、必ず、“発端”“中盤”“結末”を持っている」と述べています。三幕構成における「中盤」は「対立・葛藤」を意味していました。つまりシーンにも「対立・葛藤」があるということです。つまり、必ず対立や葛藤が必要だということです。


 この『ストラクチャーから書く小説再入門』では、「対立・葛藤」を次のように分類しています。


1.真っ向からの対立(他の人物や天候などが主人公の邪魔をする)。

2.内面で起きる摩擦(ゴールに対する考え方を変えるようなことに気づく)。

3.不利な状況(ケーキを焼きたいのに小麦粉がない、ダンスのパートナーがいない、など)。

4.能動的に表現される対立(議論、殴り合いなど)。

5.受動的に表現される対立(無視される、暗い場所に閉じ込められる、相手から避けられる、など)。


 そして、上記の例として(あくまで一例として)次のような「対立・葛藤」を挙げています。


1.ケンカ、殴り合い。

2.言い争い、口ゲンカ。

3.物理的な障害(悪天候、道路封鎖、身体の負傷など)。

4.精神的な障害(恐怖、記憶喪失など)。

5.物資の欠如(ケーキを焼くための小麦粉がないなど)。

6.知的財産の欠如(情報が得られない)。

7.行為をしないことによる攻撃(わざと、あるいは無意識に)。

8.間接的な妨害(他の人物が遠まわしに、あるいは無意識に対抗する)。


 シド・フィールドの「物理的葛藤」と「精神的葛藤」という分類に比べると、やや細かい(具体的)ですが、いずれもシーンを魅力的にするために有効なものばかりです。


 最後に紹介するのは、その名もズバリ『対立・葛藤類語辞典』の分類です。創作者のみなさんに大人気の「類語辞典シリーズ」のうちの一冊です。

「対立・葛藤」に関しては、本書の分類がもっとも整理されていて、かつ実用的だと思っています。


 類語辞典シリーズは基本的に「読み物パート」+「辞典パート(本編)」+「付録」で構成されています。本編である「辞典パート」がどうしても目立ってしまうのですが、実は冒頭の「読み物パート」が非常に役に立ちます。創作に関するトピックやメソッドをコンパクトにまとめてくれているので、ボリュームのある創作術を読破するのが苦手だという方は、類語シリーズの冒頭だけでもぜひ読んでいただければと思います。


 では『対立・葛藤類語辞典 上巻』から引用してみましょう。少し長い文章ですが、大事なことが書かれているので、ぜひ読んでみてください。

 本はまるで、劇場の最前列に座って、主人公が怒濤の嵐の中に放り込まれる姿を目の前で見ているような気持ちにさせてくれる。主人公は容赦なく襲う波風にのまれ、忘却の彼方に流されてしまうのだろうか。それとも嵐を乗り越え、心機一転、なんとしてでも自分の目標を達成すべく、勇気を奮い起こし、敵に立ち向かっていくのだろうかと。

 私たちが見たいのは後者の、主人公が粘り強く努力する姿なのだ。なぜなら、キャラクターが目標を達成し幸福を感じた瞬間にこそ、現実と虚構の世界は1つになるからである。私たちあるいはキャラクターを悩ませるものが何であろうと、いちばん必要なものを手に入れたときの高揚感は唯一無二の感情だ。そこに真のアイロニーがある。私たち読者は、キャラクターが勝つためには何が必要だったかを知っている。つまり、努力や犠牲、代償が必要だったことを知っているからこそ、勝利の瞬間に心を鷲摑みにされ、「そうだ、そうなんだ」とうなずき、晴れ晴れとした気持ちになれるのだ。しかもこうした気持ちは、キャラクターが逆境に出くわし、障壁や難題に直面しなければ生まれてこない。言い換えれば、対立・葛藤コンフリクトが必要なのだ。現実の生活では、逆境に立たされるのはごめんだと、争いごとを避けたがる一方で、困難に打ち勝つという行為そのものは、私たちに「自分は生きている」と実感させてくれるのである。

 フィクションにおいて、対立・葛藤はるつぼのような役割を果たし、キャラクターはその中で試され、へこみ、形作られる。外面的には、対立・葛藤はキャラクターに抵抗させる道具として用いられ、プロットを前に進ませる。抗うキャラクターは自分の世界を見直すことになり、与えられた選択肢の中から1つを選び、欲しいものを手に入れるためには行動を起こさなくてはならない。一方で対立・葛藤は、キャラクターの内面に、恐怖、信念、価値観、欲望の揺れ動きを生じさせる。究極的には、これまでの自分の考え方や行動に固執するのか、それとも、それを変えて、新しい自分に生まれ変わるのかの二択を迫られる。このどちらか一方を選ばないことには、自分の欲しいものを手に入れることはできないからだ。ストーリー作りのエキスパート、マイケル・ヘイグはこれを、恐れながら生きるか、勇気を持って生きるかの選択だと呼んでいる。キャラクターは苦渋の決断を下し、おそるおそる足を一歩踏み出して、変化を受け入れることができるのだろうか、それとも、逃げるのだろうか。キャラクターの信念体系は様々な要素が絡み合って構成されていて、その各要素がせめぎ合う様子が読者を惹きつける。キャラクターが恐怖心を克服し成長しようとする姿は、現在進行形で苦難を体験している読者自身と重なり、読者の心にこだまのように力強く響くのだ。

――『対立・葛藤類語辞典 上巻』


 本連載では「ストーリーには普遍的な型がある」と繰り返し説明してきました。『対立・葛藤類語辞典 上巻』は次のように述べています。


「プロットの型が限られているように、。」


 本書で紹介されている「対立・葛藤」の型は以下の6つです。


①キャラクターvsキャラクター

②キャラクターvs社会

③キャラクターvs自然

④キャラクターvsテクノロジー

⑤キャラクターvs超自然現象

⑥キャラクターvs自己

 

 それぞれの型について、本書の解説を抜粋して引用します。


①キャラクターvsキャラクター

 主人公が他のキャラクターと意地を張り合う。彼らはライバルや、競争相手であったり、欲求や欲望、謀略が対立する敵同士であったりする。あるいは、恋愛関係や、男同士の力関係のように、駆け引きの絶えない人間関係に執心している。両者の目的が相反しようと、同じだろうと、両者間の摩擦は衝突を引き起こし、どちらかが優位に立つのが普通だ。しかし、揉め事は一方的であってはいけない。キャラクターたちは、知恵やスキル、頼みの綱があるかどうかの点で大差なく、互角の勝負ができなければならず、ストーリーが完結して勝負が決まるまで、力関係は拮抗し続ける。


②キャラクターvs社会

 キャラクターは社会や権力に立ち向かい、一見乗り越えられないような困難に直面する。3部作映画『ハンガー・ゲーム』(2012-2015)の主人公カットニス・エヴァディーンは、政府に歯向かって反乱を起こし、映画『シンドラーのリスト』(1993)の主人公オスカー・シンドラーは、1人でも多くのユダヤ人を救おうと、残酷なナチス政権に反抗する。この種の対立や葛藤には個人的な利害関係が絡んでいて、キャラクターが自分の道徳心に忠実であろうとするあまり、失敗すれば多くのものを失うことになる。キャラクターがとるリスクは高いのが特徴だ。


③キャラクターvs自然

 キャラクターが対峙するのは自然だ。猛威を振るう気象現象(映画『パーフェクトストーム』[2000])、危険な地形(映画『127時間』[2010])、野生動物(映画『レヴェナント:蘇えりし者』[2015])などが相手となりうる。キャラクターはこうした自然を手なずけるか、なんとかして生き延びなければならない。


④キャラクターvsテクノロジー

 キャラクターはテクノロジーや機械と対峙する。たとえば、映画『ターミネーター』(1984)ではサラ・コナーがターミネーターと、『マトリックス』(1999)ではネオがマトリックスと戦うように。途轍もなく大きな脅威がキャラクターに襲いかかり、危険を間一髪で逃れたり、大惨事がぎりぎりで食い止められたりすることが多い。また、キャラクターには技術的障壁を克服するための、創意工夫や専門知識、頼みの綱、気概が必要になる。


⑤キャラクターvs超自然現象

 キャラクターは自分の理解を(少なくともある程度)超えて存在する何かに直面する。スティーブン・キングの小説『ドクター・スリープ』の主人公ダニー・トーランスのように、キャラクターは超自然現象や魔力と対峙する。あるいは、映画『ゴーストライダー』(2007)の主人公ジョニー・ブレイズのように、キャラクターに何かが憑依するプロットであったり、ファンタジー小説『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』のように、キャラクターは半神半人で、他の神々と対立する運命を背負っていたりする。この形はさらに、「キャラクターvs神」「キャラクターvs運命」に細分化されることもある。


⑥キャラクターvs自己

 ここに挙げる中では、この対立や葛藤が最も個人的(そして最も切実)である。なぜなら、摩擦が生じるのは、キャラクターの信念体系の中だからだ。優れたストーリーには、キャラクターに自己を見つめさせる、鏡の役割を果たす仕掛けがある。キャラクターは自分が求めていること、これまでやってきたこと、これからやろうと思っていることに対して複雑な感情を抱き、葛藤するようになる。

 たとえば、映画『ボーン・アイデンティティー』(2002)の主人公ジェイソン・ボーンは記憶を失っていて、自分を取り押さえようとする人々から逃げ回っている。彼は記憶を取り戻して1人になりたいと思っているが、自分の過去を知れば知るほど、自分には自由を享受することや人生をやり直す資格などないことに気づいてしまう。テレビドラマシリーズ『デクスター~警察官は殺人鬼』(2006-2013)の主人公デクスター・モーガンもそうだ。彼は殺人欲求を抑えられない連続殺人犯で、自分が決めたルールに従って殺人者だけを殺している。普段は警察の血痕鑑識官として働き、殺人の衝動に駆られるが、その欲求を利用して人を裁くというもう1つの顔を持っている。シリーズが進むにつれ、デクスターは警察の目を避けて殺人を続けるだけではすまなくなってくることが明らかになる。彼の人生に大切な人々が現れたために、自分の闇の部分をまったく受け入れられなくなり、苦悩するようになるのだ。


 いかがでしょうか。よく整理された「型」ではないでしょうか。この世にはさまざまな物語が存在しますが、そこで描かれる「対立・葛藤」のほとんどは、この6つのどれかに分類することができるはずです。


『対立・葛藤類語辞典』の「辞典パート」では、この6つの「型」をさらに具体的な事例に展開し、物語創作者が使ようにしてくれています。


 例えば「大義のために倫理・道徳観を犠牲にする」という「対立・葛藤」を描きたい場合、その【具体的な状況】にはどのようなものがあるのか、いくつかの事例が示されます。


【具体的な状況】

• 独裁者が権力の座に就くのを阻止するため、自分が選挙に勝つよう不正を働く

• 麻薬組織を検挙するためのおとり捜査を続けるため、取締官が麻薬を抜き取る

• 自分を信用させ、相手に不利な証拠を手に入れるため、その人と寝る

• 政策や理想がライバルのものよりはましだからと、卑劣な政治家に投票する

• 犯罪解決や人命救助の目的で、人に暴行を加えて情報を吐き出させる

• 苦しい生活をしている人たちに必需品を配るため、腐敗した雇用主から物を盗む

• 街全体を救うため、1人の人間を犠牲にする• 企業が傾くのを防ぐため、腐敗した従業員に罪を着せる

• 罪人が自由の身にならないよう、偽証工作をする、または宣誓証言で嘘をつく

etc.


 それだけではなく、辞典の項目には、


【引き起こされる軽度の問題・困難】

【起こりうる悲惨な結果】

【結果として生じる感情】

【起こりうる内的葛藤】

【状況を悪化させうるネガティブな特性】

【基本的欲求への影響】

【対処に役立つポジティブな特性】

【ポジティブな結果】


があり、この「対立・葛藤」により、どのような事態が発生するのか、そして主人公のゴールにどのような影響があるのか、それを解決するためにはどのような力が必要なのか、などが一目でわかるようになっています(下図参照)。



「創作者のための」辞典だけあって、すぐに使えるのはもちろん、パラパラと項目を眺めることにより、物語やシーンの構想を思いついたりすることができます。

 

 最後に『対立・葛藤類語辞典 上巻』の目次を掲載しておきます(下巻は2023年発売予定)。あなたの物語に必要な「対立・葛藤」が必ず見つかるはずです。使なので、気になった方はぜひ本書をお買い求めください。


『対立・葛藤類語辞典 上巻』目次


◆人間関係の摩擦

当たり前に思われる/操られる/浮気がばれる/浮気される/家族の秘密がばれる/家庭内暴力/結婚や真剣な交際に踏み切るのを嫌がるパートナー/結婚を強いられる/恋敵が現れる/恋が妨害される/自制心を失う/失恋させる/自分の好きな人が他の人に惹かれる/信頼していた仲間や友人に裏切られる・見捨てられる/性機能不全/疎遠になっていた親戚が姿を現す/デートの誘いを断られる/同調圧力/友だちや愛する人を裏切らなければならない/望んでいないのに言い寄られる/配偶者の隠し事を知る/人を失望させる/人を許すことができない/侮辱される/無視される・疎外される/離婚・離別/わが子が元配偶者と一緒に暮らしたがる/別れた相手に干渉される/別れた相手が新しい恋人と一緒にいるのを見かける


◆失敗と過ち

嘘がばれる/賭けに負ける/危険を甘く見る/携帯電話をなくす/個人的なメッセージを間違った人に送る/作業場に危険をもたらす/仕事で重大な過ちを犯す/失敗する/自動車事故を起こす/準備ができていない/知らずに誤まった情報を広める/大事なところでヘマをする/大切なものが壊れる/投資判断を誤る/同僚と一夜だけの関係を持つ/判断力を欠いて愚かなことをする/判断を誤る/人に影響を与える嘘をつく/ふさわしくない相手に打ち明ける/ふさわしくない人から助言を得る/間違いを犯して捕まる/悪ふざけが大事になる


◆道徳的ジレンマと誘惑

安易な解決策のない難しい判断に直面する/安易な解決策をもちかけられる/虐待を目撃する/けがれた金品を差し出される/差別を目撃する/自身の行動の責任をとらせる/自分の不正行為を人に目撃される/好きになってはいけない人を好きになる/正当な理由で法律を破る/大義のために倫理・道徳観を犠牲にする/大切なものを手に入れるために仕方なく盗みを働く/他人や動物を死なせる選択をする/人の勝利を妨害しなければならない/人を助けるべきか否かで悩む/不正を働くように仕向けられる/不適切なときに不健全な行為に溺れる/腐敗を目撃する/八百長が発覚する/友情が壊れるかもしれない事実を知る/友人をかばうように圧力をかけられる


◆義務と責任

嫌な仕事を任される/形式的で融通の利かないことに煩わされる/交通手段を失う/子どもが学校で問題を起こす/子どもが病気になる/仕事を酷評される/職を失う/敵と手を結ばなければならない/年老いた親に介護が必要になる/苦手な人と組まされる/人を罰する/命令に背く必要がある/約束を破る/弱い指導者の下でいらだつ/ワーク・ライフ・バランスが崩れかける/わが子を人に預ける予定が崩れる/悪い知らせを伝える


◆プレッシャーとタイムリミット

追いかけられる/思いがけない出費がかさむ/思いも寄らぬ責任を負わされる/脅迫される/最終通告を突きつけられる/時間までに終わらせなければならない/視線を注がれる/締め切りが早まる/重要な会議や締め切りを逃す/遅刻する/注目を浴びる/不利な立場に置かれていることに気づく/待たされる/道に迷う/無実を証明しなければならない


◆勝ち目のないシナリオ

板挟みになる/失敗するよう仕向けられる/全員を救うことはできない/多勢のために1人を犠牲にする/内的欲求や欲望が拮抗する/不運・破滅を避けるためにあえて人を傷つける/2つの悪いことからましなほうを選ばなければならない


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