応援コメント

起承転結ではなく、なぜ「三幕構成」なのか?」への応援コメント

  •  毎週、更新ありがとうございます。

     三幕構成は小説向きですからね。
     小説は書きながら分量を計算していく方法だと、盛り上がりに欠けるおそれがあります。
     盛り上がるべきポイントでないところで盛り上がり、その後だらだらと物語が続いてしまうことすらあります。
     まず自分が書きたい物語で、なにをして盛り上がらせたいのか。それを物語のどこに置くのか。それを決めてから書き出せば、より配分がよく読みごたえがある作品に仕上がるはずです。
     それが「序破急」でも「起承転結」でもよいのです。
     しかし「序破急」が能楽で、「起承転結」が漢詩で唱えたため、これをそのまま小説に当てはめるのは難しい。
     4コママンガで「起承転結」が有効なのは、物語が短いからです。漢詩もたかだか四行で書かれる文章であり、いうなれば「俳句」のようなもの。「起承転結」は芸術には向いていますが、読ませられる分量が少ないのです。
     その点「三幕構成」は演劇からスタートしているため、一時間半ほどの演劇で物語をどう展開したらよいのか。飽きさせずに結末まで連れていけるか。そこに力点が置かれています。
     小説も速ければ二時間、精読派なら五時間から十時間ほどかけて原稿用紙三百枚を読ませます。だから「三幕構成」とは相性がよい。
     しかし注意しなければならないのは、演劇やドラマや映画とは異なり、読み手の味わうスピードが人によってまちまちだ、という点です。
     二時間で読む人と十時間かけて読む人では、物語の深みや楽しみに差が生じます。
     しかし演劇もドラマも映画も。すべての観客が同じ速度で物語を味わうのです。
     ここに、小説を単に「三幕構成」で書く弱点があります。
     ですがブレイク・スナイダー氏の『SAVE THE CATの法則』でも、そのあたりは補完されていたと記憶しています。
     来週以降で小説向けの「三幕構成」が読めたら、『カクヨム』で活躍する書き手が増えるのではないか、と存じます。

     また次の水曜日を心待ちにしております。
     毎週更新、よろしくお願い致しますね。

  • いつもありがとうございます!
    僕も、初めは「型なんて……」と避けていましたが、構成を考えるときに型に落とし込んでみると、自分の書きたいものが篩にかけられて、物語の芯が見えて来るのでとても良いですよね!

    物語の巨人が居たなら、その肩に立たせてもらうという精神でやっていきます。