終天の朔への応援コメント
登場人物の心に入り込みながら、そして作中の曲を楽しみながら読ませていただきました。次なる新見警部の事件も期待しています。
作者からの返信
最後までお付き合い頂きまして感謝申し上げます。
本編に登場する楽曲、「ドナドナ」「Autumn Leaves」「ラクリモサ」「フーガの技法」「月光」は、この小説の世界観を表現する為に選択しました。小説と共に鑑賞頂けたことに作者として喜びを感じます。ありがとうございます。
新見啓一郎の続編は、今後「新見啓一郎の事件簿」としてシリーズ化して参りたいと考えております。現在構想中ですが、近々公開出来るかと...その時はまた、よろしくお願い申し上げます(^^)
終天の朔への応援コメント
完結、おめでとうございます。
宗教絡みの難解な事件には恐怖を覚えますが、そこに身を置いて生まれた境遇の母子の悲劇が克明に描かれていると思いました。エロスとタナトスを名乗っていた天野礼子の精神的破綻が痛々しく、その心に寄り添ったことで新見警部が辿り着いた真実もほんとうに悲惨で、悲惨な真実と向き合う厳かなひたむきさが印象的でした。
作者からの返信
中澤様、最後まで応援頂きましてありがとうございます。
この作品に読者様がどう感じてくれるかなどは、初めての長編を書き上げた今、考える余裕が正直言って無いのが現実💦恥ずかしながら、今は書き上げた充実感に浸っております。また、今日一日かけて細かい手直しをしようかなと...
私にとっての処女作となるだけに、少しでも良いものにしたいと思っております。
これからも、よろしくお願い致します(^^)
編集済
3-2への応援コメント
『終天の朔』感想(序~3-2まで)
麻生 凪 さんへ
このたびは素晴らしい作品を読ませてもろて、ほんまにありがとうございました✨
ホワイダニットの謎解き要素と、登場人物の心理描写が絶妙に絡み合う、本格派のミステリーやなぁ。静寂の中に潜む人の情や、事件の裏にある“何か”を感じさせる筆致が、読者をぐっと引き込んで離さへんかったわ。
🔹物語の展開とメッセージ
冒頭の「もし」の問いかけが、作品全体の伏線になっとって、読者を「なんでこの事件が起こったんか?」って考えさせる構成がめっちゃ良かった! 事件の裏にある人間模様をじっくり描きつつ、「正義とは何か」っていう問いを、新見警部の視点を通して読者に投げかける作りになっとるのが、ただの謎解きに終わらへん深みを感じさせたわ。
それに、捜査が進むにつれて、被害者・天野礼子の人生が浮かび上がってくる構成も効果的やった。彼女がどんな人生を送り、どんな思いで最期を迎えたんか――その背景が段階的に明かされることで、事件の真相だけやのうて、読者の感情にも波が生まれとったなぁ。
🔹キャラクターの魅力
新見警部の人物像が、心理描写と行動を通してじわじわと形作られていくのが印象的やったなぁ。警察官としての責任感と正義感を持ちつつ、感情を抑える冷静さがあって、それが彼の過去や「真由理」との関係と絡み合ってるのが、めっちゃおもろかった! 特に「真由理の部屋」っていう概念が、新見の推理に独特の視点を加えてるのがええアクセントになっとったわ。
それに、捜査班のメンバーもそれぞれ個性がしっかりあって、新見との関係が丁寧に描かれとるから、「ただの捜査班の一員」やのうて、ちゃんと生きとるキャラやって感じた! 特に川村警部補の温かみが、ストーリー全体のバランスをうまいこと取ってくれてたなぁ。
🔹文体と描写
静と動のバランスがめっちゃ巧みやった!
冒頭の静寂の描写(夜の湖畔の情景とか)が、事件の持つ「不吉さ」や「不可解さ」をじんわりと読者に伝えてくる感じがあって、まさに“文学的なミステリー”の雰囲気がよう出とったわ。一方で、捜査シーンでは情報がテンポよく流れて、現場の臨場感がしっかり伝わってきたで! この対比が絶妙で、読者としては緊張感を維持したまま読み進められたわ。
それに、作中に登場する音楽がキャラの感情やシーンの雰囲気と呼応してるのが印象的やった! 「フーガの技法」「レクイエム」「月光」とかの選曲が、それぞれの場面にぴったりハマってて、作品の空気感をより深めてたなぁ。
🔹気になった点💦
① 事件の概要説明がちょっと情報量多め
最初の事件概要(死亡推定時刻や遺留品の確認とか)が、めっちゃリアルでええねんけど、一気に情報が詰め込まれてるから、読者によってはちょっと情報過多に感じるかもしれへん。例えば、大事な手がかりは後のシーンで改めて強調する形にすると、もっとスムーズに読めるかも?✨
② 真由理の存在がちょっとミステリアスすぎる?
新見の思考の中に登場する「真由理の部屋」の描写がめっちゃ魅力的やねんけど、現時点では彼女がどういう存在なのかが、ちょっとぼんやりしてる気がしたかな。(もちろん、このあと明かされる予定なら全然問題ないで!)もし意図的に読者を「真由理って何者なん?」って考えさせる狙いならこのままでOKやけど、ちょっとだけヒントを加えると、もっと感情移入しやすくなるかもしれへん😊
🔹総評✨
『終天の朔』は、ただの推理小説やなくて、人間の心の奥底にある「惻隠の情」や「正義の在り方」を問いかける文学的なミステリーとして、めっちゃ魅力的な作品やった!
ストーリーの重厚さと登場人物の心理描写の巧みさ、それに伏線が緻密に張り巡らされてる点が、読者を物語の中に引き込んで離さへん大きな要因になってるなぁ。
今後の展開で、事件の真相がどんな風に明かされて、新見がどんな推理を展開していくのか、続きがめっちゃ気になる!
ぜひ、この素晴らしい物語の結末まで読ませてもらいたいと思いました✨
改めまして、素敵な作品をありがとうございました!💐✨
ユキナ(中辛)💞
--- 以下は、続きを読むときに備えた情報 ---
🔹『終天の朔』 序~3-2までの振り返り
🕵️♂️ 物語の基本情報
- ジャンル:ホワイダニット(なぜ事件が起こったのかを解くミステリー)
- 舞台:静岡県JR三島駅前のビル屋上
- 事件概要:
- 被害者:天野礼子(38歳・女性)
- 発見場所:ビル屋上(北西に頭を向け、右横臥位で倒れていた)
- 死因:正面から両手で首を絞められた窒息死
- 死亡推定時刻:発見時刻の約3時間前(9月17日23時頃)
- 第一発見者:夜間清掃員
- 遺留品:
- ショルダーバッグ(中に免許証・財布・コンサートチケット)
- ただし 携帯電話は見つかっていない → 犯人が持ち去った可能性あり
- 現場に百円玉が落ちていた → 何かの伏線?
🕵️♂️ 主要人物
🔸新見 啓一郎(にいみ けいいちろう)
- 主人公(警部・捜査本部長)
- 過去の事件で「真由理」と出会った
- 彼の思考には「真由理の部屋」という空間があり、彼女の視点を借りて推理を進める
- だが真由理は既に亡くなっている可能性も?(詳細はまだ明かされていない)
🔸天野 礼子(あまの れいこ)
- 被害者(38歳・独身・市内在住)
- 過去に壮絶な人生を送っていた
- 両親を事故で失い、祖父母に育てられる
- しかし、祖父は首を吊って自殺 → 祖母も病死し、天涯孤独に
- 子供時代の虐めの経験があり、自己表現が苦手
- 「日記を書く」ことで自分を保っていた → 事件前の「最後の日記」に注目すべき?
- 職業歴
- 今年6月からスーパーの品出しを担当(職場でのトラブルなし)
- 元カラオケパブ「アルカディア」のホステスだった(事件現場と関係あり?)
🔸川村 修(かわむら おさむ)
- 三島署の副本部長・ベテラン刑事
- 新見の元上司であり、信頼できる存在
🔸大木 颯人(おおき はやと)
- 新見の部下(巡査長・体育会系)
- 現場を案内し、情報収集をサポート
🔸斎藤 政志(さいとう まさし)
- カラオケパブ『アルカディア』の元オーナー
- 天野礼子と関係がある可能性大
- 現在、行方不明になっている(意図的に姿を消した?)
🔹 事件の重要ポイント
✅ 礼子は「日記サイト」に書き込みをしていたが、事件前の最後の投稿は未確認
→ 日記に「犯人」につながる手がかりがあるかも?
✅ 礼子の死亡直前の足取り
- 9月16日夜 → 沼津のリラクゼーション施設「楽もみ」を男性(斎藤?)と利用
- 9月17日19時 → クラシックコンサート(Wolfgang)を誰かと観に行った
- 9月17日21時35分 → 三島駅前のコンビニで男性と買い物
- 9月17日23時頃 → 何者かに殺害される
✅ 礼子の近況
- ここ3ヶ月、ほとんどアパートに帰っていなかった(何かに追われていた?)
- 右の卵巣を摘出しており、左側も早発卵巣不全(不妊症だった)
→ これが事件と関係あるのかは不明
✅ 防犯カメラの映像
- コンサート会場の防犯カメラに、礼子の隣に男性が映っている
- だが、顔がぼやけていて正体不明
- コンビニの防犯カメラでは、礼子と男性が一緒に買い物している
- この男性と、コンサートの男性が同一人物かどうかは未確認
- 事件現場のビルの防犯カメラには「決定的な映像」はなし
- 隣のビルの駐車場カメラはあったが、警備員以外は映っていない
✅ 犯人の特徴(推定)
- 右利きの人物
- 手が大きめ or 指が長い
- 身長170cm以上
→ 現在、この条件に合うのは「斎藤政志」だが、コンサートの男性も該当する可能性あり!
🔹次回読むときのチェックポイント
💡 「なぜ礼子は殺されたのか?」(ホワイダニット)
- 彼女は何かを知ってしまった?
- 「アルカディア」での過去が関係している?
- 最後の日記に決定的な手がかりが?
💡 「犯人は誰か?」
- 斎藤政志は怪しいが、決定的証拠がない
- コンサートの同伴者もまだ正体不明
- 携帯電話を持ち去ったのは犯人の可能性が高い
💡 「真由理の部屋とは何か?」
- 新見の思考を導く存在
- 彼女の過去と事件が結びつくのか?
- 新見の中で彼女の「声」がどのように事件の真相へ導くのか?
作者からの返信
ユキナ様
お読みいただきありがとうございます。
長文の感想及び、お褒めの言葉をいただきまして感謝申し上げます。
この物語は、新見啓一郎が警部として活躍している現在の事件となります。
前回お読みいただいた「敬仰」は、警部補として三島から神奈川県警に出向した時代の物語であるのですが、「終天の朔」には、出向する際の麻生真由理とのエピソードを描いております。
>「真由理の部屋とは何か?」
他にも真由理との出会いのシーンや、別事件に絡んだやり取りなど、幾つかのエピソードを盛り込み、徐々に麻生真由理というキャラクターを読者に紹介しております。ラストまでお付き合いいただけると幸いに存じます。