第10話―もう雲は晴れている―
西暦の数が一つ増えた。お正月に萩川と出掛ける約束はしている。
けど年明けの言葉を小さい頃みたいに無邪気に言えない。
1月2日は萩川と出掛ける。その下見に来た俺は萩川と偶然にも出会った。
「もう赤い糸で結ばれているのかよ」
「赤い糸?え、ええぇ!?告白なのですか。これは」
「そうじゃない。偶発的にもほどがある例え。何れにせよ…
萩川あけまして、おめでとう。これからも頼む」
「もちろん。あけましておめでとうございます吉良とこれからも
…ううん以前よりも仲良くなる」
「あっはは。仲良くなるか…うん、最高だな。最高に仲良くなろう」
「はい。ずっと仲良く」
その笑顔は心に雲がかったのが晴れていく力があった。
その繭に包まれた心地に俺は萩川を好きになっていた。
因果律などの作用が働いているのか萩川とは思いかけずに出逢う回数がおかしいほど多い。萩川いつも隣り合うのだろう今年も来年も。
萩川いつも隣り合う 立花戦 @fadpgf33gaa5d5d
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます