第4話

『今日の予定

王宮内探索

王太子妃警護

王宮舞踏会参加

カレッジ潜入捜査』


…舞踏会参加…?あー王太子妃の警護は喜んでやりますよ。何たって私の妹…言ってなかった。今15の双子の妹。ラリアナ・スキラ・ロイ・ヴィスコンティ。めっちゃイケメン。

舞踏会参加が1番嫌。潜入捜査よりも嫌。

舞踏会とかもはや滅びろ(?)

しかもお陰でなんかやること少ないから無理。舞踏会に感謝なんてしたくない。

今更ですが王太子の名前はレオンハルト。あのレオンハルトよ。レオンハルト・リ・ヴィンセント・ル・エルメス。随分と前の晩餐の時に大量に贈り物送ってきたやつ。

優秀なんだけどラリアナにぞっこんでラリアナの話をする時はただのデレジジイみたいになるの。だからできるだけ彼女の話はしたくないの。


「アリア、アリア!」

……私の事をアリアなんて呼んでくる人間は王宮ではこの世で2人っ…


「なんでしょうレオンハルト殿下。」


「…お前殿下ってつけるの珍しいな。なんか新鮮。」

お黙りクソ王子!(別にクソではない)


「あ〜らそうですか?大衆の前で私がレオンハルトなんて言ったこと一度もありませんわよ。」


「それより、大変なことが起こった。」

話逸らすなデレ太子


「なんですか」


「ラリアナが俺に贈り物を…」


「アーイソガシイノデシツレイシマース」

こればっかりは逃げるが勝ちだ。惚気話なんて聞くもんじゃない。

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私、女ですが爵位を継ごうと思います。 碧莉亜 @kanan0116

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