第29話、サンダル娘とイースさん
夕方になり出掛けていた仲間達も帰ってきた。家政婦を仮に雇ったと伝えたらイブが
「私もその人の面接をします!」
と言い出したがミコさんを一目見たらビックリしてからほっとしていた。何だったんだろう?
そして次の日、ミコさんが作ってくれた朝食を食べてから食料と彼女の生活必需品を買い揃えに行った。イブは付いて来たそうだったけど銃を撃ちたいエムに狩りに連れていかれた。
なんでも撃ちきったら銃に魔法力を込める必要があるそうです。女性2人は危ないので斥候のレンも付いていった。買い物より狩りの方が好きそうだからかな。
狩り組は主に鳥や小物を狙いで大物が獲れたら内臓の処理をしている間にレンが荷車を借りてくる段取りだ。今夜がご馳走になるように神様に祈っておこう。
「市場で色々と買い揃えよう」
「私ノ準備モ大丈夫ダヨ」
買い物には僕とイースさんとミコさんで向かう。
先ずはプカプカと浮いてばかりでは大変だろうから靴を買いに行く。蜂のような脚に合う物があるだろうか?
「
僕達3人は何事も無く市場を見て回り、美味しそうなベーコンを通りすがりで見つけたので買う。そういえば気が付かなかったけどミコさんは何を食べるのだろう?
「ミコさんはどんな食べ物を食べているの?」
「私は人間の食べる物や者なら大丈夫なように器官を造りマシタ」
どういう意味だろう、ミコさんの種族の言葉は難しいのかな?
「
「特に肉類が好きです!苗床に出来マスシ」
「
「じゃあ狩り組が良い仕事が出来ていたら良いね」
何だかイースさんはカチャカチャと忙しそうだ。
「脚に合うサンダルがあって良かったね」
「ハイ♪」
市場を探して靴店の人に相談したら踵で紐を結ぶサンダルを勧められた。彼女は蜂のような脚の爪先から関節までのサンダルを履き、頭部の触覚もピカピカと心なしか楽しそうだ。4つの脚でステップを踏んでる。僕まで少し嬉しくなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます