第19話、お持ち帰りとイースさん
獣肉を納品した僕達は明日と明後日を休みとした。疲れたし明後日からダゴン教団のお祭りを面白そうだから見るんだ。
色々な屋台の間を通り先日の魚料理の店に来た。多少は慣れたのか魚人さんに挨拶しながら奥に通される。皆も今日はもう大丈夫そうだ。
「
僕達5人は飲み物を飲んでハイドラさんを待っていた。手続きが残っているから先に初めてと言っていたが、それは薄情なので飲むけど食べるのは待っている。
そんな中でレンが小声で僕に決意表明してきた。
今晩、彼はハイドラさんに告白する!?
そこまで彼女に首ったけなのか。小声だったから僕にだけ聞こえたはずだけど、エムの尖ったエルフ耳がピクピクしていてイースさんは機械をカチャカチャと向けている。
仲間達にはバレたけど気にせず頑張れレン!
「
エムがイブに耳打ちしている頃にハイドラさんが来た。女性2人の目付きが爛々としていながらハイドラさんの乾杯で宴が始まった。
僕達が狩った獣肉は教団のエライ人が地上の祭壇に捧げた後に信者で別けあって食べるので塩をたっぷりと刷り込んであるそうだ。他の肉や魚は眠れる海神に供えるというかドッポンドッポン海に投げ入れるそうな、乱暴で良いのか!?
細かい事は気にしない神様らしく魚も獣も罪人も海流が出来て何処かへ流されていく。その時漁船が海に浮かんでいたら渦に巻き込まれてバラバラになるらしい。そんなに船が嫌いなのかな。
そして船が出せない祭りの期間は魚人達の巣潜りだけで何とかというか、何とでもなるとか。
魚人パワーは凄いな。
という間にもハイペースにお酒を飲むハイドラさんに釣られてレンも飲み続け潰れた。
残念だけどレンの告白は流れた。女性達がガッカリしているのが見える。
そんな空気を一言が突き抜けた。
「レン君をお持ち帰りして良いかい?」
「
《全員》が頷いた。
イースさんが言うにはこれから明日の夕方まで気持ち良くなる薬を炊いて多人数と多人数で生殖行為をするそうだ。
「魚ダカラネ」
「……」
僕達は気にしないで明日は休日を楽しむ事にした。
「
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