第9話、やるせなさとイースさん
明くる朝、山賊の襲撃を文字通り吹き飛ばした僕達は生き残りに隠れ家や残りの人数や捕まえた人はいるのかと聞いたらアッサリと答えた!?
「
観念したのかな?とりあえず隠れ家には2人残っていて近くの村から拐った女性が1人……。早く助けに行こう。スミスさんもそれを聞いて早く助け出して欲しいと合意を得て、室内戦闘の苦手な弓手のエムを留守番に残して残りのヨグスのメンバーで向かう。
1人留守番なのにエムが嬉しそうなのはイースさんの雷弓を借りたからか……。
「早く出て来ないかなぁ、早く射ちたいなぁ」
これは早く帰って来ないと……。
隠れ家の場所は聞いてあるので小1時間ほどで洞窟を見つけた。
「サア、手早ク終ワラセマショウ」
「
相手は2人、強襲で片付る!
隠れ家に突入した時に山賊達は気にしないで女性を襲っていたのでレンのナイフとイースさんのハサミで簡単に終わった。
問題は残った女性だ。起きてはいるけど反応は無い。診察して服を着せるからと僕とレンは隠れ家を隅々まで調べて食べ物や金品をかき集めた。
そこそこの人数の山賊だったので結構な額になった。そして問題なの女性は心が壊れてしまって食べ物や飲み物を渡すと取る、それ以外は無反応だった。そして腹には2ヶ月だったから降ろしたそうだ。
「ヤルセナイネ」
イースさんは濃い茶色の瓶をハサミで持って片方のハサミで呟いた。
馬車の居残り組は何事も無く、獲物は鳥を5羽。羽根を毟っていた所に僕達が女性にイブの予備のローブを着せ連れ帰った。可哀想だけど町まで連れて行く位しか出来ない。
「ソレナラ試シテミヨウ」
何をするんだろう?
「新シイ人格ヲ造ロイ繕ウ」
意味が判らない????けれどイースさんなら何とかしてくれるかも。根拠も何も無いけど。
彼女にイースさんの箱を首から下げて馬車に乗せた。
「
「
たぶん、きっと大丈夫だよ。
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