第5話、ゴブリンとイースさん
翌日、僕らは川に沈めた猪の回収に向かった。引き上げて皮を剥いで料理ギルドに売るんだ!ヘンリーさんと僕ら全員で山分け、その時に欲しい分だけ生肉を原価で買え、目の前で焼いてもらって食べるんだ!昨晩からのワクワクしてる。
その為には荷車を借りて仕事的な問題で戦士の僕が引いている。後でイースさんと交代するけど猪を積んだら重いだろうなぁ。
嬉しい悲鳴を上げそうになっていたら林の休憩所まで来たので一休みして荷車を置いて川まで移動となった。
ここまでは昨日来たから気を抜いていたけど、斥候の2人によると何匹かのゴブリンがいるっぽい?
えっ、僕の肉は!?
こそこそと見に行くと僕の胸までぐらいの大きさの4匹のゴブリンがクギッグギャと鳴きながら猪のロープを引っ張っているけどピクリとも動かない。重かったもんな。
作戦としては昨日の弓と魔法と謎の光で射撃、ヘンリーさんと僕袋叩き、レンは回りを警戒!
決行!
矢と魔法の矢と黄色い光が当たるのを確認して殴り込む。混乱したゴブリンは武器を持った僕達にはどうしようもない。このまま終わりそうな時にそれは来た。
「新手、ゴブリン10匹以上!距離200」
レンが見つけたゴブリンの群れ!
ちきしょう、猪を運ぶのに呼んでいたんだ。
「ちっ、猪どころじゃない。逃げ……」
ヘンリーさんが言い終わる前に「ポヒュッ」という音を出してゴブリンの群れに跳んでいった。
「えっ、何?」
そう思う時間の後爆発した。
僕達の見ていた先の直径が僕の7人分くらいの広さが吹き飛んだ。ゴブリンが木々ごとボロボロになって……。
「何をしたの……?」
残っていたゴブリンを斬り倒してイースさんに聞いた。
「擲弾発射器デスネ。効果範囲ガ広クテ危ナイノデスガ試シテ見タカッタノデ、チョウド良カッタ」
「ちょっとまて、ありゃ中ランクの火魔法じゃないのか!?」
「アレハ道具デスヨ、モウ数ガ少ナイ」
そう言ってイースさんは何時もの箱を操作した。
「
そして僕らはゴブリンの後始末をして猪を持ち帰りギルドで皮を剥いだ。
ゴブリン19匹出た事を冒険者ギルドに報告したけど巣が近くにあるのかも知れない。
夜に豪勢な肉料理を食べ美味しかったし身体も懐も温かくなった。だけどトゲが残ったように僕の寝付きは良くなかった。
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