第3話、草とイースさん
薬草の群生地を見つけ、採って良い大きさの葉を選び、根元を残す。それでまた生えて来るし小さいと薬の効果が安くなるそうです。
それで細長い板をイースさんが用意していた。長い方が採っていい葉の大きさで短いほうが根元を残す長さ。これがあれば簡単だ!でも鉄でも木でもないこれは何で作ったんだろう?
まいっか
「
そして次の兎はなかなか見つからなかったが、手頃な鳥が弓手のエムリアスがスリングで小石をヒューンと飛ばして3羽も捕れた!
やった!そして穴を掘ったり、小枝を集めたり、川で水を汲んだりしてワクワクして昼食の準備をした。
鳥の下処理をして鍋で軽く丸ごと茹でて羽根を抜いて良いのを矢羽根にするんでエムリアスが貰ってきちんと箱に仕舞っていた。
もちろんイースさんの指先で機械でカシャカシャして、ハサミは動かして羽根を毟っていた。
そうして焼いた鳥と鳥スープが出来たが問題が1つ出てきた。
イースさんはスープしか食べられなかった。歯が無いから……?
スープの汁と水だけ百合みたいな口で飲んで日向ぼっこをするのがイースさんの食事らしい。
どちらかというと種族的に草木に近いそうだ。動物じゃないんだ……。そんな種族がいるなんて世界は広いなあ。
草……、草……。
ずいぶん薬草を摘んだけど彼は気にしないんだろうか?
そんな悩む僕を気にせずイースさんは鼻歌をハサミで奏でながら日向ぼっこをしていた。
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