失意の男がとある森でピアノを弾く幻想的な少女に出会ったところから始まるストーリー。少女の音色は男にどんな影響を与えるのか?切なく、儚く……そして、ロマンチック。そんな匂いがする作品です。
森の中で湧いた水が雨の都会に流れる。ちょっと直線的に流れすぎな気もしないではないが透き通っていて美しいせせらぎ。そのせせらぎが奏でる音を紡いだストーリー。かなり比喩的になりましたがタイトルにも幻想と付いているのでいいでしょう。足の向くまま、ある森に入った主人公が「一台のピアノ」によって進む方向を変えます。待っているのは…その目で確かめてください。少し心が洗われた気分になれます。