幕間「続、※※※之手記」
寛政
本家ヨリ
(以下、口語訳)
が、余のそのような意見は
†
寛政弐年伍月
魔王が潜んでいるという神戸・摩耶山の寺と、麓の布引の滝、さらに麓の宿場町を歩いた。
驚いたことに、魔王は恐れられるどころか、極めて好意的に受け入れられていた。
宿の主人に聞いたところによると、数週間前にふらりと現れた異国風の偉丈夫は自ら堂々と魔王を名乗り、熊が出ればこれを退治し、開墾に邪魔な岩があればこれを砕き、井戸が必要ならばこれを掘り、あっという間に人気者に成った。彼の魔王は『天狗様』とか『
その対価として、魔王は
ますます、敵対すべきではないとの思いが強くなる。調査結果を添えて、改めて意見具申の
†
寛政弐年伍月
やはり討伐命令が覆ることは無かった。
奇襲した。
摩耶の寺から宿場町へ降りる途中であった魔王を、総力を
「余は陛下を祓わねばならない」と、余は云った。
すると魔王が、「知っている」と答えた。「余は
少し、魔王と話をした。魔王は、正しくは先王であった。
「戦争が起きる」と、先王は云った。「世界を二分する大戦争が二度、起きる。その中心にいるのが
その
余は、
その願いを、先王の※※※※※を守ると誓った。
そうして、先王を祓った。
†
※※※之手記は延々と続いてゆく。手記は何冊にも及び、元号は十一度も代わり、時代は変わり、幕府は倒れ、そして十二度目、ついに元号は『明治』へと至る。
そして、明治二十三年十一月に、以下の記述がある。
†
明治弐拾参年拾壱月拾弐日、晴天。
※※※※※誕生ス。皆無ト名付ク。
†
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