第4話 暑い日はカル〇スが相棒

今日もひたすら暑い夏日、

じりじりと差し込む太陽の光、

セミがミンミン鳴く声

そして、母が家を出る音で

そらは目を覚ましました。

レナと旅をした記憶はありますが

どうやって帰ってきたのか一切憶えていません。

「んぅ.....暑い.....もうこんな時間.....」

そらは朝が嫌いです。暑さの次に嫌いです

なので夏はそらにとって拷問に近いのでしょう

「ママもう仕事かなぁ.....」

そう呟きながらリビングに行くと、

机の上に少し冷めた白米と味噌汁が置かれ

その近くにはメモが貼ってあります

『朝ごはんです。お米はあっためて食べてね

今日も仕事なので帰りはおそくなります。

ごめんね><

お昼ご飯は机に500円置いてあるのでそれで好きな物買うか、冷凍のもの食べてください

暑いので飲み物沢山飲んでね ママより』

「昨日の余り物かぁ...」

そう少し残念そうにつぶやくと電子レンジで昨日の余り物を数秒温めて席に着くと

「いただきます」


そらはいつも図書館で時間を潰します

お腹が空いたので近くのお弁当屋さんで鮭のおにぎりとカルヒスを買いました

閉館時間まで図書館で本を読み

帰りに100万回生きた猫を借りました。

そらは帰り道に「(そう言えば家の近くでたまに見かける白猫最近見ないなぁ...)」とかぼんやり考えながら帰路に着きます。

家に着きお風呂から出た頃には母が帰って来ていて

今日は一緒に肉じゃがを食べました

母は仕事が忙しいので、いつも早くに寝てしまいます。

一人の時間は眠くなるまで本を読むのが日課


ちりんと風鈴が静かに鳴る、

昨日より少し涼しい気がする夜の部屋で

今日借りてきた100万回生きた猫を読んでいると

またどこからともなく光が現れ(ry

「昨日ぶりだねそら!早く夜の旅に行くよ!」

「うん、昨日ぶり、そういえば僕昨日エリカさんとこの教会で寝ちゃった?」

「そうだよ!そうそう!全く...なんで寝ちゃうんだよ〜...運ぶの割とたいへn...

いや!なんでもない、オレくらいになるとそらをここまで運ぶのなんてちょちょいのちょいだぜ( ・´ー・`)」

「やっぱりレナはなんでもできちゃうんだなぁ、ありがと、運んでくれて」

「おう!お安い御用だぜ

今日はエリカが教えてくれたフリティラリアとかいう街に行くぞ〜!」

「なんか言ってたね、作ってくれた職人さんがいるみたいな」

「エリカから話を聞く限りだと素敵な...あ!そんな話してる時間はないぞ!

2時間もかかるんだぞフリティラリアまで!

ほらほら早く準備して」

とそらを急かすとせかせかとそらにシーツを被せその周りを2周して魔法をかけます。

「!!びっくりした〜!そんなに焦らなくてもいいのに!!」

「焦らないとダメだぞ!だって早く行かないと街を十分に探検できないんだからな!」

「そ〜だけど〜...」

そらは急かされるのが心地よくないようで頬を膨らませながら出発する準備をします

小さなショルダーバッグを被り物の下でかけて、中に昼買ったカルヒスを入れて準備万端!

レナは今日水色ベースの雨粒模様の傘です

「行くぞ〜そら!今日は俺に任せてくれ!!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

そらはこんなにも広いのに 華月 雨 @Lena_13

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ