冒険ファンタジーの定番プロットにちょいちょい横槍と「美少女」をつっこんでくる少女。すごい変わり者かと思ってたら、最後は熱っぽく演技なんてしてそしてスッと現実に引く。ジェットコースターみたいな漫才展開に、やられました。消しゴムのフリガナのくだりが、最高にくだらなくてすきでした。
ある日の文芸部の暇つぶしの話。暇つぶしにリレー小説のようなことを始めるのですが、内容も表現も掛け合いも、すべてがいちいち面白くて、シンプルに凄いです……!少年と少女の漫才のような掛け合い、あっと驚く展開になってゆく物語、そして笑撃のラスト……シンプルではありますが、その分破壊力が強いです。平和でコミカルな描き方もとても素敵で、この文芸部の世界に引き込まれてゆくような感覚がありました。こんな平和な文芸部に所属してみたい!この作品を読んだあなたは、そう思うこと間違いなしです!!
事実、何度も読み返しています。この小説に星をつけたのはレビューを書いている今より少し前のことです。また読みに来てしまいました。文芸部の少年と少女による頬笑ましい暇つぶしの様子を描いたこの作品。二人ともキャラが立っていて、その掛け合いが読んでいてとても心地よいです。また、起承転結がしっかりとしていて読後感がこれまたよいのです。この文芸部の空気感に、ある種の憧れすら抱くほど惚れ込みました。こんな気持ちになったのはいつぶりでしょうか。素晴らしい作品をありがとうございました!