『秀吉豊臣のすべらない話』すべると打ち首獄門やて。

66.桃山時代のお勉強してました。

　わたしは、病院で目が覚めました。

　目が覚めると、とっくに年が変わっていました。2019年1月29日の真夜中でした。

　わたしは、三ヶ月近く、ずっと寝ていたみたいです。ずっと意識不明だったみたいです。ずっと意識不明になってる間、正月特番のエライプロデューサーさんとエライ製作局長さんは、責任を追求されて、おヒマをいただいたみたいです。

　わたしは、目をさました後も、病院で一ヶ月くらい入院してました。

　病院はヒマです。あんまりヒマなんで、歴史のお勉強してました。

　桃山時代のお勉強してました。

　桃山時代は、戦国時代の後に二百年以上続いた時代です。

　聞いたことない時代だったんで、勉強しました。

　勉強した結果、江戸時代が桃山時代になってることに気付きました。

　そして、江戸時代のことをいろんな人に聞いても、みんな口を揃えて「ちょっとなにいってるかわからん」って言いました。

　ちぃちゃいゴリラの関白（かんぱく）はんは、山名（やまな）さんが言ってた通り、あの後、ちゃんと大閤（たいこう）はんになったみたいです。めっちゃ有名人です。

　三成（みつなり）さんは、歴史ファンからしたら、めっちゃマイナーな人らしいです。途中から農家さんに転職したから、しゃーないなって思います。

　退院した後、歴史好きのタレントさんに三成（みつなり）さんのこと聞いたら「通だね！」って褒められまた。

　策伝（さくでん）さんと、山名（やまな）さんは、めっちゃめっちゃマイナーな人らしいです。ちょっと意外です。

　退院した後、落語家さんに策伝（さくでん）さんと、山名（やまな）さんのこと聞いたら「通だね！」って褒められました。

　お国（くに）さんは有名やったけど、山三郎（やまさぶろう）さんは、めっちゃめっちゃめっちゃマイナーな人らしいです。お国（くに）さんと結婚しとったか怪しい。とまで言われていました。で、でもまあ・・・しゃ、しゃーないかなって思います・・・。

　退院した後、歌舞伎の人にお国（くに）さんと山三郎（やまさぶろう）さんのこと聞いたら「通だね！」って褒められました。

　徳川家康（とくがわいえやす）さんと、四天王のみなさんは、めっちゃ有名でめっちゃ人気者でした。特にゲームで大人気でした。

　めっちゃゴリラの徳川家康（とくがわいえやす）さんは、ゲームでは、めっちゃイケメンになってました。

　わたしになった山名（やまな）さん的に言えば、「めっちゃめっちゃイケめっちゃ」でした。わたしもファンになりました。

　一番驚いたのは、権兵衛（ごんべえ）さんでした。マンガの主人公になってました。権兵衛（ごんべえ）さんの苗字がついたマンガの主人公になってました。

　権兵衛（ごんべえ）さんの苗字がついたマンガで、権兵衛（ごんべえ）さんは、「戦国一やらかした人」って紹介されてました。

　権兵衛（ごんべえ）さんの苗字がついたマンガを読んで、わたしは、権兵衛（ごんべえ）さんがリアルガチでアタマがアレやけど、めっちゃ人気者なんやなて思いました。

　ちぃちゃいゴリラの関白（かんぱく）はんにも好かれとったし、三成（みつなり）さんにも尊敬されとったし、わたしもスキよりのキライやし、めっちゃ人気者なんやなて思いました。

　有名だったり、マイナーだったりしたけど、みんな、ウィキペディアには載ってました。載ってなかったのは、小早川（こばやかわ）さんだけでした。

　小早川（こばやかわ）さんはおらんかったけど、小（こ）バカ川（かわ）さんはおりました。

　小（こ）バカ川（かわ）さんは「バナナが食べたくて海賊船に乗って、だまされて突き落とされて死んだ人」って紹介されてました。しかも、そう書いたんは策伝（さくでん）さんらしいです。

　醒睡笑（せいすいしょう）って話に書いてあるらしいです。策伝（さくでん）さんのこと聞いた落語さんから「通だね！」って教えてもらいました。

　わたしは、小早川（こばやかわ）さんイジワルやったけど、策伝（さくでん）さんの方が、めっちゃイジワルやったんやと思いました。

　立派なマネージャーさんやて思っとったけど、考えを改めました。めっちゃイジワルなマネージャさんやと考えを改めました。

　退院した後、わたしがあんまりにも「桃山時代！」「桃山時代！」って言ってたもんやから、わたしはいつの間にか、歴史好きのアイドルってことになってました。

　いつの間にか、歴史好きのおバカアイドルって、ややこしいポジションのアイドルになってました。

　でも、歴史好きのおバカアイドルって、ややこしいポジションのアイドルになったおかげで、お仕事が増えました。歴史を紹介する番組のお仕事が増えました。

　そして、あんまりにも「小早川（こばやかわ）さん！」「小早川（こばやかわ）さん！」ついでに「小（こ）バカ川（かわ）さん！」って言ってたんで、結構大きい仕事もらえました。なんでも、小早川（こばやかわ）さんが毛利（もうり）家の三男だったって、歴史的証拠が見つかったらしいです。

　わたしは、それを紹介する番組のロケを担当させてもらえることになりました。声がしぶくて、大喜利が上手くて、運動神経悪い芸人さんと、一緒にロケすることになりました。