53.ドン! ドドン! ドッボーーーーーン!!

「押すなよ・・・!

 押すなよ・・・!!

 絶っっっっっっ対に、押すなよ・・・!!!」


ドッボーーーーーン!!


 権兵衛ごんべえさんは、めっちゃ派手な音立てて、わたしと三成みつなりさんに、熱湯風呂のワキっちょにそなえ付けられた飛び込み台から突き落とされました。


 三成みつなりさんは、権兵衛ごんべえさんを熱湯風呂に突き落とすと、大きな声で数字をかぞえました。


「 ひとーつ !」


 ドン!


「 ふたーつ !」


 ドドン!


 三成みつなりさんが数字を数えると、太鼓が鳴ります。これを六十回繰り返して、我慢するんが今回の熱湯風呂のルールです。

 わたしが、熱湯風呂のこと教えて、三成さんが今風(?)にアレンジしてくれました。


「 みっーつ !」


 ドン!


「 よっーつ !」


 ドドン!


 熱湯風呂に落とされた権兵衛さんは、歯を食いしばって我慢してます。お笑い的には0点やけど、今回は事情が事情やし、それどころじゃないんはしゃーない思います。


 ・

 ・

 ・


十三じゅうさん!」


 ドン!


十四じゅうし!」


 ドドン!


 権兵衛ごんべえさんの体が、真っ赤になってます。茹でダコみたいになってます。やっぱめっちゃ熱いみたいです。リアルション芸の大御所さんなら、


「ここのスタッフは、リアルガチで、アタマがアレだから!」


て言う温度なんやと思います。


 ・

 ・

 ・


二十三にじゅうさん!」


 ドン!


二十四にじゅうし!」


 ドドン!


 権兵衛ごんべえさんの体が、真っ赤を通り越して、黒なってきました。これ、リアルガチでヤバイやつやと思います。


 ・

 ・

 ・


三十三さんじゅうさん!」


 ドン!


「うわぁああああ゙あ゙あ゙!!」


 ドドン!


 権兵衛ごんべえさんが叫び声上げ始めました。これ、リアルガチでアタマがアレなやつ思います。


三十五さんじゅうご!」


 ドン!


「もう、ダメだぁあああ゙あ゙あ゙!!!!」


 ドドン!


 権兵衛ごんべえさんは、ついに限界来たみたいです。

 鉄鍋の淵まで来て、這い出ようとしました。


三十七さんじゅうなな!」


 ドン!


三十八さんじゅうはち!!」


 ドドン!


 権兵衛ごんべえさんが、胸まで這い上がったところで、三成みつなりさんは、先っちょが枝分かれしてる長い棒で、権兵衛ごんべえさんの事はさんで、思いっきり突き飛ばしました。


三十九さんじゅうく!!」


 ドッボーーーーーン!!(権兵衛ごんべえさん落ちるの音)


「あっつーーーーい!!」


 ドドン!


 三成みつなりさんに突き落とされた権兵衛ごんべえさんは、今度はわたしの前で鉄釜をよじ登ろうとしました。

 わたしの真下で、必死に鉄釜をよじ登ろうとしました。


四十一しじゅういち!」


 ドン!


四十二しじゅうに!」


 ドドン!


 わたしは「権兵衛ごんべえさん、本当にすみません!」思いながら、先っちょが枝分かれしてる長い棒で、権兵衛ごんべえさんの事はさんで、思いっきり突き飛ばしました。


四十三しじゅうさん!」


 ドッボーーーーーン!!(権兵衛ごんべえさん落ちるの音)


「あっつーーーーい!!」


 ドドン!


 わたしにつき落とされた権兵衛ごんべえさんは、また、わたしの方に這い上がってきました。


四十五しじゅうご!」


 ドン!


四十六しじゅうろく!」


 ドドン!


 わたしは「権兵衛ごんべえさん、何度もすみません!」思いながら、先っちょが枝分かれしてる長い棒で、権兵衛ごんべえさんの事はさんで、思いっきり突き飛ばしました。


四十七しじゅうしち!」


 ドッボーーーーーン!!(権兵衛ごんべえさん落ちるの音)


「あっつーーーーい!!」


 ドドン!


 わたしにつき落とされた権兵衛ごんべえさんは、またまた、わたしの方に這い上がってきました。


四十九しじゅうく


 ドン!


五十ごじゅう!!」


 ドドン!


 わたしは「権兵衛ごんべえさん、ホンマに何度もすみません!」思いながら、先っちょが枝分かれしてる長い棒で、権兵衛ごんべえさんの事はさんで、思いっきり突き飛ばしました。


五十一ごじゅういち!」


 ドッボーーーーーン!!(権兵衛ごんべえさん落ちるの音)


「あっつーーーーい!!」


 ドドン!


 わたしにつき落とされた権兵衛ごんべえさんは、またまた、また、わたしの方に這い上がってきました。チラチラ上見ながら登ってきました。


五十二ごじゅに!」


 ドン!


五十三ごじゅうさん!!」


 ドドン!


 わたしは「権兵衛ごんべえさん、本当に何度も何度もすみません!」思いながら、先っちょが枝分かれしてる長い棒で、権兵衛ごんべえさんの事はさんで、思いっきり突き飛ばしました。

 さっきよりも、気持ち強く思いっきり突き飛ばしました。


五十四ごじゅうよん!」


 ドッボーーーーーン!!(権兵衛ごんべえさん落ちるの音)


「あっつーーーーい!!」


 ドドン!


 わたしにつき落とされた権兵衛ごんべえさんは、またまた、また、また、わたしの方に這い上がってきました。

 なんや、チラチラ上見ながら登ってきました。

 なんや、ニヤニヤ鼻の下伸ばしながら登ってきました。


五十五ごじゅご!」


 ドン!


五十六ごじゅうろく!!」


 ドドン!



 わたしは、


権兵衛ごんべえさん、スカートの中、覗かんといてください!」


って叫びながら、先っちょが枝分かれしてる長い棒で、権兵衛ごんべえさんの事はさんで、思いっきり突き飛ばしました。

 さっきよりも、リアルガチに思いっっっっっいり、強く突き飛ばしました。


五十七ごじゅうなな!」


 ドッボーーーーーン!!(権兵衛ごんべえさん落ちるの音)


「あっつーーーーい!!」


 ドドン!


 わたしは、先っちょが枝分かれしてる長い棒を、反対に持ち直して、熱湯風呂から頭を出した、リアルガチに助平すけべえ権兵衛ごんべえさんを、思いっきり、ぶん殴ってやる事にしました。


五十九ごじゅうく!」


 ドン!


 わたしは、先っちょが硬くて長い棒を思いっっっっっいり振り上げて、こんな時にも助平すけべえを優先する、リアルガチにアタマがアレな権兵衛ごんべえさんを、思いっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっり、ぶん殴ってやりました。


「ええ加減にせぇ!!!」


 バッチーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!(棒で殴られる音)


六十ろくじゅう!!!」


 ドドン!!!!!

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