38.おっス! いっちょやってみっか!
「
「やぁかましいわ! ボケぇ!! そのうっとうしい服、脱いでからしゃべれ!!!」
「はぁい(じゃらら)!」
じゃらら・・・じゃらら・・・じゃらら・・・
ズッシーーーーーーーン!
鈴の服は、畳に落ちると、めっちゃ大きい音立てました。ちょっと地響きあったくらいです。
わたしは思いました。これ、武道家が修行んとき着るヤツや、思いました。
手から弾出せる「おっス! いっちょやってみっか!」みたいな人が、着るヤツや思いました。試合の前に脱げばええのに、なんでか、試合中にわざわざ脱ぐヤツや思いました。
わたしは、
鈴がついた武道家が修行んとき着る服を脱いで、上半身裸になった権兵衛さんは、改めてわたしの目の前に座りました。正座して座りました。
そして、大きく深呼吸をすると、めっちゃ声張って話し始めました。
「拙者!
さっきは、鈴の音でようわからんかったけど、
さっきまで、鈴の音でじゃららじゃらら騒がしかった大阪城の大広間は、ウソみたいに静かになっていました。キンキンに冷えていました。キンキンに冷えてる大阪城の大広間で、
わたしは、ヤバイ思いました。これ、絶対すべる。て思いました。
なんとかせな、思いました。
でも・・・アカン。
無理や思いました。助けるん無理やと思いました。
わたしのハンカチは、ビチョビチョになって、
わたしは、未来からハンカチの替え持ってこんかったんを、めっちゃ後悔しました。バナナですべる前に、ポケットをハンカチでパンパンにしとけば良かったって、めっちゃ後悔しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます