31.♪ 東から東から「何か」が来てる ♪
「それがしのバナナの大きさは、断じてマラッカではない! それがしのバナナは、ソロリちゃんが食べたバナナである!」
「
大阪城の大広間の大爆笑がひと段落ついたのを見計って、
「さて、持ち前の
とはいえ、遥か
マラッカに、ある
わたしは、
「ヤジロウはんですか!
そのお方なら、学もコネも信じている神さんも違いますけど、よう知っとります。フランシスコ=ザビエルさんの通訳さんでございますな」
「いかにも、そのヤジロー殿でございます。フランシスコ=ザビエル殿は、日の本での布教を終えたのち、
ヤジロウ殿は、マラッカでザビエル殿の
「ヤジロウ殿の
目を見開いた
「・・・奴隷やろ」
「さよう。ヤジロウ殿は、奴隷貿易で巨万の富を築いておりました。
酒をあおったヤジロウ殿が歌ってくれた歌を、私は今でも忘れません。
『♪東から、東から、奴隷が来てる、
それを、私は、西にうけながす〜♪』
私が聞いた歌の中で、最も下劣で卑劣な歌でございました」
大阪城の大広間は「シーン」となりました。
私は、子供のころ芸人さんが歌ってた歌ネタを思い出しました。
あん時は、お腹がよじれるくらい笑ってたのに・・・あの歌、本当はメッチャ怖い歌やったんや。
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