29.私はどうやって助かったでしょう?
「
私は、
わたしは、
「さて、私は冒頭、自分のことを、ただただ恥をさらして、運だけでなんとか生きてこれた
そう、私には運がありました。
うかつにも海賊に単身交渉を挑み、愚かに
「はい!」
わたしは元気よく手を上げました。
「よし!ソロリちゃん行ってみよう!」
わたしは、ひらめいてしまいました。「ピーン!」って、きてしまいました。まちがいない思います。わたしは、ソロリを忘れて元気よく答えました。
「海の神さんが助けてくれました!!」
「違います!」
自信満々で答えたわたしに、
「ザンネーン。僕の名前には【魚】がついてない!」
「あ、そっか!」
わたしは秒で納得しました。
大阪城の大広間が、笑いに包まれます。
わたしは、やっぱり
「私が、生きながらえたのは、三つの幸運によるモノでございます。
ひとつは季節。
ふたつは海流。
瀬戸内からは、
ですが、帆を張り、風と海流の力を借りれば、
私の体に帆は生えてありませんが、幸い、海流の恩恵は、帆がなくとも受ける事ができます。私は、海流に乗って、
最後に
これが何よりの幸運でございます。私は、
ですが、私がいくら幸運といえど、偶然通りかかった交易船の行先まで変えることはできません。
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