22.これどうにもならん?
「魚の神さんは『人魚』や思います」
「人魚・・・? はて、本当に人魚なのだろうか」
わたしが答えると、カカシみたいな
「人魚は、人食いの化け物です。
ちぃちゃいゴリラの
「
わたしは、
あ、でも「
でも、千葉の方におる・・・アリ・・・アリエ・・・忘れたけど、少なくともその人は人間なんて食べないと思います。めっちゃコワイ。
そんなことを考えながら「笑ったらどうにかなるかな?」と思ってニコニコしてると、みんなが無表情でこっち見てました。
・・・あかん、これどうにもならん?
わたしは、赤くてちぃちゃいドリンクと同じ名前の賞レースのことを思い出しました。三回ネタやって、三回ともすべった事を思い出しました。背筋がゾゾゾゾってしました。
背筋がゾゾゾゾってなりながらも、しゃーないんでニコニコしてると、
「その人魚の瞳、何色?」
と、ソロリと質問してきました。
「え? 目の色ですか? 確か・・・青・・・やったかな?」
わたしが答えると、
「あー! そっち系かぁ!
と言いました。
「いやー、思い出しました。学がのうてスッカリ忘れとりました。
わたしは、
「ほら、えーっと、ここよりずっと西の、海を越えた、ずっと、ずーーーーーと西の方の・・・!」
「そういえば、西の方の寒い国に、人魚の銅像あります。観光名所になってます」
わたしが答えると、今度は
「なんと! 銅像がある!」
「はい。確か海辺にあった思います」
わたしが答えると、
「銅像があると言う事は、その人魚は、尊いお人であろう?
わたしは、
「はい!」
て、ニコニコしながら答えました。元気にニコニコしながら答えました。
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