「六分一殿がきた話」
12.山名さん忘れとった。
「さー次行こうかー!」
拍手が鳴り止むのを見計らって、ちぃちゃいゴリラの
サイコロは、てんてんと転がって、「
「
「・・・はい」
と、つぶやきました。
あ! そういえばわたし、
でも、さっきから、一言もしゃべらんし、カカシみたいに全然動かんかったから説明するの忘れてました。
カカシみたいな
「では、『こぶとり爺さん』の話を一節・・・」
と、つぶやきました。
「
「・・・はい」
と、静かで小さな声で答えると、
「では、皆々様、お手数ではございますが、お願いいたしますか?」
そう言って。深く、深く、おじぎをしました。
わたしが、ニコニコしながらおじぎをしている
「
「呼んだかの?」
バカ殿の座をうばわれた、ちぃちゃいゴリラの関白はんは、
「殿、ご機嫌うるわしゅうございます」
「おぉ、猿か、くるしゅうないぞ」
「はは! もったいないお言葉」
猿と言われた
どういうこと? わたしは、ニコニコするのを忘れて周りをみました。
「・・・みなのもの、
バカ殿の山名さんがそういうと、みんな頭を上げました。みんなニコニコしてました。
どういうこと? わたしは、ニコニコするのを忘れて周りをみてると、
「ん? みたことない顔がおるのぉ」
そう言って、
「そなた、名をなんと言う?」
「え・・・えっと・・・わたし、ソロリです。
「
「はい。わたし、元の名前忘れてて・・・
「ほぅ・・・ソロリちゃんとな? うんうん・・・ういのう・・・ういやつじゃ」
バカ殿は、わたしの手を握ってきました。
「殿! お触りは厳禁でございますぞ!!」
バカ殿の座を奪われた、ちぃちゃいゴリラの関白はんが、
どういうこと? わたしは、ニコニコするのを完全に忘れてしまいました。
バカ殿の
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