06.小早川さんスゴイ。でも、めっちゃイジワル。
「
わたしは、「笑ってたらどうにかなるかな」と思ってニコニコしてると、
「バナナのたたりでしょうな」
と、
ちぃちゃいゴリラの
「バナナのたたり?」
ちぃちゃいゴリラの
「バナナは黄色い
・・・わたしには、
「おや?
と、
「以前、
「私も一度だけ、ルイス殿より
「ええ、知ってますよ。よう食べます。ジュースにするんが一番好きかな?」
わたしは、ニコニコしながら答えました。
「ソロリちゃん、せっかくだから、
「ええですよ。・・・えっと・・・こんくらいの大きさで」
わたしは、バナナの長さを、両手を使って説明しました。二十センチくらいです。
「太さは?」
「こんぐらいです」
わたしは、親指と人差し指で輪っかを作って、バナナの太さを説明しました。
「形は?」
「えっと、こんな感じで、ちょっと反ってます」
わたしは、ジェスチャーで、親指と人差し指の輪っかを、少しカーブさせながら、何度も上下させました。
「硬さは?」
「結構、硬いです」
「でも皮をむくと」
「ちょうどいい具合です」
「どうやって食べるの?」
わたしは、ジェスチャーで、ていねいにバナナの皮をむきました。
「ゆっくり・・・食べてみて」
わたしは、ジェスチャーで、バナナにかぶりつきました。想像でかぶりつきました。口があまーくなった気がしました。
「・・・お味は?」
わたしは、バナナの味を、ゆっくりゆっくり想像して、ソロリと答えました。
「・・・めっちゃ美味しい」
そういった後、わたしはまわりの視線に気付きました。いやらしい視線に気付きました。特に、ちぃちゃいゴリラの
わたしは、アイドルをやらしてもらってるので、人から見られるのにはけっこう慣れています。でも、ふともも以外をいやらしく見られることは、あんまありません。
「もう、
「ゴメンゴメン」
「うひゃーー〜ーヒャひゃっヒャ!」
と、大きな声で笑いました。
「・・・今度、
わたしは思いました。
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