ニーナに対するギルの嫉妬心。ちょっと可愛いです。二人のやりとりには妖艶さを感じるのに、文章がくどくないのでスッキリ読めます。この小説のタイトルにもなっている香水の名前『天使の微睡み』その眠りの中から天使が目覚めたときに映る景色が真実になるのでしょう。
たった6000字弱のこの短編に、とてつもなく素晴らしい甘甘が詰まっています。作者は天才です。調香師のギルベルトの妖艶な所作、そして彼にドキドキするニーナの恋心が伝わってきて思わずにやけてしまうこと間違いなし。タイトルの付け方と、最後に出てくる香水の名前には唸らされてしまいました。たった6000字弱で幸せな気持ちになれるこの短編。読まないと損ですよ?
ヒーローのギルベルトはちょっぴり嫉妬深い青年で、ヒロインのニーナはとっても清純な女の子。この二人に「香り」というスパイスが加わり、作者さんの艶やかな文章の魔法がかかると、微笑ましい恋人達のやりとりが大変えっt……いえ妄想を掻き立てられます。このお話を外で読んではいけません。にやけ顔が止まらず通報される恐れがあります。作者の月音さんはゲロ甘ニヤニヤ系がお得意だと知る私は満を持して自宅で読んだ結果――床をもだえ転げ回りました。年末の大掃除が捗りました。おすすめです。
二つの香水の物語。恋と愛の情熱がその美しい文章からにじんできます。あなたもそのにおいたつ物語に酔ってください。
調香師のギルベルトと付き合っているニーナは、彼の作った香水を気に入ってつけている。傍目にも順風満帆な二人だったが、ある雨の日、ニーナがとある人物と会って帰宅すると、ギルベルトの様子がどうにもおかしくて…?冒頭の「ニーナ。男の匂いがするよ」の破壊力…!ギルベルトの男の色気に、一気に引き込まれました…。普段が穏やかな性格だけに、スイッチの入った時の彼が本当に大変です。好きです。大好きです。甘々な空気を彩る香水の香りにもご注目。大人の女性と少女の狭間の、危うい色香を是非お楽しみくださいませ…!