透明感のある青春の一ページ

・非常に読みやすいです。話の流れと読むスピードが程よく一致するので、頭に情景を思い浮かべながら読むことができます。

・実は年末年始などなどの事情で途中までで読むのをやめてしまっていたのですが、読むのを再開しても以前のストーリーをほとんど覚えている状態で読み進められました。これは、ストーリーの自然な流れと良い印象のお陰かと思います。

・今のところ(怪物との遭遇5)、スポーツ系作品の「熱く興奮する試合模様」というよりは、青春系作品の「感慨深い情景」が多く描かれているかと思います。タイトルも「彗星」であることから、汗臭さより綺麗さを感じる作品です。この辺りの印象は、今後変わるところかもしれません。

・話の起伏はあまり感じられず、意外性は薄かったように感じます。一方で、この話の流れ方だからこそ「透明感のある青春の一ページ」が描かれているわけですね。野球って、長い試合時間に対して一瞬の出来事が展開を変えるので、この雰囲気こそが野球に似合っているようにも感じます。

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彗星と遭う