201号室 椛みさか・睡鬼さん その他各賞発表


第六回大会「カクヨム作家さんが学校に来なすった! 杯」

https://kakuyomu.jp/user_events/16816927859462672892




201号室は、


椛みさか・睡鬼さん作

『マイナーな神ゲー発掘してたらうっかりクソゲーを発掘してしまった件』


 転校生は「ゲームも笑いも自作自演の現役学生さん」



今回、私の中でみさかさんとざくれろさんはほぼ同率一位でした。

お二方とも純粋に回答自体がおもしろかったですし、いわゆる「振り切れていた」見事に「かっ飛ばした」という感じで、読んでいて爽快になるような気持ちのよさがありました。これが大喜利の醍醐味ですし、コメディ作品のやめられなさ、快感ですよね。


まず転校生の登場シーン、最初の挨拶はふつうに「◯◯です〜」と緩やかにはじまってもいいわけなのですが、お二方ともしょっぱなからお下品ワードとマッパで登場という「フルスロットル状態」。


そうなると後半減速するのが「無酸素運動の常」であるのに、どちらも最後までずっとおもしろいままでした。


悩んだもののみさかさんに決めたのは、内容のわかりやすさ、とっつきやすさ、です。マイナーゲームを手に入れてやってみたという物語設定、先生のセリフにまでツッコミを入れる謎の声の存在もユニークではありましたが、それ抜きの回答だけ見ても出来がよかったですし、難しいことは言わずの簡潔でスポーティーな回答という、理想的な大喜利内容だったと思います。


私が一番好きだったのは「百均で買った八十膳の割り箸」ですね。こういう庶民的なネタは大好きですし、大サービスであるのにやや迷惑であるという、絶妙なチョイスです。他の回答も若干の「毒」がよかったですよ。


こんな内容で大丈夫ですか? と心配されていましたが、周りを見回せばヒトキワ荘常連さんたちばかりで、お一人、ある意味挑戦者的な立場だったと思います。新しい方、全然来なかったですね……。まあ、そうですよね……。でも全然アウェー感はなかったんじゃないでしょうか。奮闘されました。


協賛自主企画だった「おバカの里 第2回」の方の作品も読ませていただきました。とてもお笑い好きな方なのではないかと思います。フットワークがよさそうです。大喜利もおそらく得意だったでしょう。ぜひともまた、短編を書かれたとき、この企画を見かけたときには遊びに来てくださればうれしいです。学生さんですから、お忙しいですかね? みさかさんの作品なら私は大喜びで読ませていただくと思います。



では恒例の、


椛みさか・睡鬼さんへ


管理人がつけたあだ名「笑いがただいま絶賛成長期!? 未来はきっとムゲンダイだぁ! 作家さん」


「それ天国じゃね?」


おあとがよろしいようで……201号室獲得、おめでとうございます!

素敵な笑いをありがとうございました。また来てくださいね。







金賞


田中ざくれろさん作

『新年早早、この教室に笑われに来てやったぜ!』


転校生は「ギャグ狂そしてSF狂」



もう、教室に入る前からおもしろい。「潜入演技男優賞」も差しあげます。


先ほども言いましたが、マッパでの登場は女性作家さんにはなかなか思いつかない芸当ですので宴会芸的なノリでよかったですし、真冬に体張ってくれたな、と思いましたね。


ざくれろさんの作で気になったのは、若干回答文が長いかなぁ? というところでしょうか。

しかし、よく芸人さんで、回答してみたもののあまりウケなかった、と慌てて解説を足すことで無理やり笑いに引きずっていく人がいますが、そういうものではなかったと思います。全体がちゃんと回答になっており、むだがなかったです。


マグマ共和国の人への質問の部分も、「第三位だった」と失礼なことを言ったものの、「犬が一位である」(人間は犬以下であった)という大オチを言わずにわからせることで二重の笑いを仕込んでいます。これはジョークなどでよく使われる技法。この辺、かなり手慣れているな、と思いました。


マニアックでややハードな質感に思わせて、脱出ボタンや薔薇の聖剣、奥歯のスイッチなど漫画のようなベタなネタがわかりやすく、楽しかったです。

回答がなめらかで技術面が光っていた、という印象のある大喜利作品。すばらしかったです。ご参加ありがとうございました。





銀賞


椰子草 奈那史さん作

『アンケート企画回答用ノート』内


転校生は「チャーミング&クールなジェントルマン」



銀賞はこちらを選ばせていただきました。

椰子草さんは出足こそ緩やかであったものの、徐々に笑いを加速させていきましたね。


(引用)叔父はサザエさんジャンケン生涯無敗です。


これ、いいですね。叔父さんが他界されているとしても、存命であったとしても、どちらであってもおもしろいです。最強でありながら、むだな能力。


ジェントル感とくだけ感のちょうどいい塩梅が心惹かれました。回答にヒューマンな温かみがあり、うまかったと思います。また説明をつけず短く仕上げていたのですが、他の方の作に劣らないおもしろさが凝縮されていました。

バンドですが、私はカスタネットを担当したいです。ピアノを習っていたので音符は読めますよ。ぜひ入れてください〜。





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