またまた企画と関係なく、作品感想

こんにちは。楳図かずお作品を読みながらご飯を食べるのは大丈夫ですが、『銀魂』のアニメを見ながらは無理でした、崇期でございます。


前回、リンクが貼れなくなったと言いましたが、ちゃんと貼れてました。私は慌て者ですね。すみません。


今回も、企画とは別にカクヨム作家さんの作品を記録しておきます。



朽木桜斎(くちき おうさい)さん。


私がカクヨムユーザーになって間もないころ、ここはライトノベルの聖地なのだろうか、別のサイトにすれば良かった……と、好きな作品が見つけられずオロオロしていたときに出会った作者様です。

最初は『夜の歌』という詩を読んだと思います。私は自称•精神年齢60歳を自負しておりますので、ちょっと古風で格調高い文体を我がものにして独自の精神世界を展開されていた朽木さんには憧れに似た気持ちを抱きました。


私のユーモア小説「キッパータックの〜」(略す意味が不明)も評価してくださり、初レビューも頂いたと記憶しています。うれしかったなぁ。


朽木さんのコメディ作品。


「O氏の遊園地」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054987152573


このタイトル、もうおわかりですよね?

私は中学時代でしょうか、星新一作品を読みふけっていたのは。学校の教科書にも載っていたくらいですから、知っている人は多いはず。


元ネタを知らないと笑えないだろうか……いや、そんなことはないと思います。でも知ってた方が「ニヤリ」とできる。

中でも「殺し屋だすども」は秀逸。元作品のタイトルは「殺し屋ですのよ」でしたね、たしか。東北弁なんですねぇ。この殺し屋、政治家のクライアントを見つけてそのライバルを叩き落とすための残酷な絵を描きはじめるわけですが……。


殺し屋がすごくかわいい。ネタバレになるので言えないけれども、私も九州の田舎者だから、同じような事態に陥るかも。24歳のとき、はじめて地下鉄に乗りました(いらん情報)。


コメディとしてははっちゃけていますね。その点、気軽に読める感じです。




さすがり亜美さん


いわゆる言葉の魔術師的な作者さんですね。最初は残酷テイストかと思い、ぱっと読んで敬遠した気がしたのですが、私がフォローしているユーザーさんも読まれていることを知り、「もう一度読んでみよ」と挑戦してみたらあれよあれよと引き込まれました。

選ばれている単語や雰囲気はホラーなんだけれど、笑えて仕方ないものもある。


「それでもなおスペースの余るというような猛々しくも切なげ詩集」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054933924154


なんちゅう長いタイトル。皆さん、スペース余ってますか? と問いかけられていますが、スペースが余るというのがどういう状態か答えが出せない私。「心の隙間」でしょうか。作者様は創作界の「喪黒福造」でしょうか。なお怖い。


私が特に好きだった2編。


「うまー!」

「ハッピークリスマスって言いたいだけなのに……」


笑いとしては人間の愚かさ、惨めさ、間抜けさ(?)をひたすら歌うという感じ。嫌な感じは全然しない。怖いときほど余計に笑える不思議もある。


実は詩の数が多くてまだ全部読めていない。好きそうなタイトルを選んで少しずつ読んでいます。飛びだしてくる言葉がどれも斬新で、本当に魔術的な技が決められています。拍手したい見事さがある。さすがりさんは他もコメディっぽいお話が結構あるので、まだまだこれから楽しめるな、と思っています。



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