神様と人間、交わらざる二つのものの報いられない両片思いの物語です。このタイトルがね、ラストシーンに繋がってるんだけど、そのシーンが切なくて悲しくて美しくてもどかしくて凄く、凄くいいんですよ……。良かった。さて、もうちょっとはまともな紹介をしましょう。割と自然に人と神が交わって暮らしている、現代ファンタジーの世界観構造の作品です。神社に男女双子の神様がいて、主な登場人物は男の方です。人間の女の子が、神様に恋をして、眠っている神様の手に落書きをします。油性のマジックで、指をぐるっと取り囲むような線を。そう、「指輪」です。こんな愛の告白の仕方初めて見ました。いい。