設定が、割と面白くて、最初におじいさんが女性の死神に向こう側へ送られるシーンは、先が気になる書き方でした。
この女性の話でこの一話は引っ張った方がよかった気もします。
場面転換で、次話が冴えない非正規死神の話でもいいかと個人的には思います。
ただ、いつもの作風で、顧みられない社会の下層の人々を書くのが一貫したテーマのようですね。
ならば、最初から冴えない非正規死神の話でもよかったかも知れません。
この狙いは、さっそうとした女の死神と、冴えない非正規死神の対比でしょうか?
それなら場面転換せず、同一場面で対比されてもよかった気がします。
ユニークな設定と、共感を生みそうな非正規死神の存在は良いと思いました。
反論などあれば承ります。
作者からの返信
ありがとうございます。
他の方からも、冒頭の葬儀のシーンからの転換で話を区切っても良かったといわれていました。確かに長編にするにあたって伸ばすのも手ですね…。
対比は、八頭と死神ではなく、2章から登場する亜紀と対比させているつもりです。どこか報われない八頭と、少し報われている亜紀で…と。
とても文章が綺麗にまとまっており、なんなら少し嫉妬するくらいすらすら読めました。
ただこれはもう完全に個人の感想になりますが途中の文言が一々語彙力博覧会じみており、かっこいい言葉を羅列するために難しい単語で表現されてしまっているのがなんとも言えない気持ちにさせられました。
ラノベでも希代の名作家達でも基本的に難しすぎるような単語やわざわざ難しく言い直さなければならない言い回しは避ける傾向があります。
文章を書くことがとても上手いと感じさせられたので、次は優しい言葉で表現してみるのもいかがでしょうか。
長文失礼いたしました。
作者からの返信
ありがとうございます。
影響を受けたものから抜き出した名場面集みたいになっているかも知れないですね…、耳が痛いです。
見栄切りと同じで、「ここ」という点に絞り込む必要がありますね。
勉強になります。
流れもあってこちらへお邪魔します。
『非正規はつらいよ・死神編』。
なんか現代社会の悲哀も増し増し……!
冒頭のおじいさんがまた実に後悔のない生き様を貫いておいでだったようで。これぞ大往生とも感じます。
とは申せ、人は死に時を選べるわけでもないので、常からの生き様が己に誇れるものだったのでしょうね。
これからも頑張って下さい!
作者からの返信
ありがとうございます。
一生懸命に生きる…これが、どんな人でも大事だと重いのです。愚痴が溜まる事もある、嫌な事が多いけれど、乗り越えられる力をくれる人は、一生懸命に生きていたら、きっと傍にいてくれるはず…と。
八頭も、そうなのです。若いからこそ、まだまだ傷つくこと、傷つけられる事が多いけれど、乗り越えていった先人は、いくらでもいるのです…。