非常に面白い。
序盤はよくあるお手軽最強ものにありがちな、話の構成が雑で取り敢えずチートなアイテムや技を今後不足しないようなインフレした量入手させることで無双する話かと思った。実際そのようなぶっ飛んだ数字を出すし、その過程もスピーディに過ぎると言って間違いではない。
しかしキャラが一人ひとり魅力的である点、話に不必要な寄り道が少なくテンポよく読める点が濫造されているものと一線を画す。主人公やその周辺に不快感がないのも個人的に高評価であるがそれは人次第なので一読して判断してもらいたい。
私は王城でヒロインと再会を喜んでいる時点でこの感想を書いている。この物語はここが一つ目の終着点であろう。ここで完結するのか、もし続くのであればこのテンポ感や不快感のなさを保ったまま展開出来るのかで今後の個人的な評価はまた変わってくると思う。
本人は特に能力を発揮出来ていなかった主人公。
しかし彼には優しい心があった。
幼馴染の少女の身代わりに生贄となった彼は飛ばされた先で邪神と出会い、そしてストックのスキルを駆使した結果邪神を討ち滅ぼしてしまう。
幼馴染の生贄の危険を排除した彼は故郷に戻る為邪神の城を出る、邪神の技やアイテムなどをストックして...。
ストックする事で相手の技を消すことができる設定はとても面白いです、しかも技自体を簒奪するわけではなくその回数分をストックするだけなので節約が必要だったりと良い設定だと思います。
この世の最強を倒すところから始まる村人の成長冒険譚...はじまります。
チートスキル、邪神、聖女っぽい幼馴染み、美少女エルフの相棒(&妹大好き兄)、強面の冒険者との絡み等等、一見出てくるワードを並べてみると俺tueee系で、もうこすりたおされたネタでもう飽きたわ!っていう方に特にお勧めします。
テンプレ展開から微妙に外してすかす作者様のセンスが最高です。
物語自体の展開もサクサクすすんで、テンポ良く更新も早いので気楽に読めるのがとっても良いですね。
俺tueee系が好きな人も色んなネタが隠れているのでより楽しめると思います。
ネーミングセンスも秀逸で登場人物や武器だけじゃなく出てくる物も面白いです。
私的にはワインの名前が最高でした(笑)