第6話 女子高生とのデートプラン

相田家の居間で敬之とすみれ、美緒の三人はお茶を飲みながら話を始めた

「美緒ちゃんは今何年生?」

「高2です」敬之の質問に美緒は明るく応えた。ショートヘアーに大きな瞳が印象的な美少女で、少しやせ気味と思えた

「部活とかは?」

「してないですよ、バイトとかあるし」

「マックでバイトしてるんだよね」すみれが娘の言葉を補足した

「へえ~、偉いな、だから礼儀正しいんだね」

「そんなことないです」美緒は恥ずかしそうにうつむいた

「敬之お兄ちゃんがね、美緒が行きたいとこに連れてってくれるって」

「ほんと~」少女の目がキラキラと輝いた

「そんなに喜んでくれるとは思わなかったけど、俺とでよかったら行ける範囲でどこでも連れてってあげるけど」

「それじゃ~、美緒お花が綺麗な所に行きたいな。お母さんにいっぱい写真撮ってきてあげるの」

「あたしが花が好きなんだ、でもなかなか二人で行けないから、行けるとしたら近所でお花見くらいで」すみれが横に座る美緒の髪を撫でた。

「なるほど、お母さん思いなんだね」

「敬之君もお母さんに優しいでしょ」すみれの穏やかな微笑みに敬之は心を押された。この母娘にささやかでも楽しい時間を届けてあげたい…


30分ほど談笑して敬之は家に戻った

「お帰り~、いい話あった」母親が早速声をかけてきた

「まあ、そのうち会ってみようかと思う」敬之は曖昧な返事でごまかした。さすがに母の同僚と関係し、その娘とのデートを約束したとは口が裂けても言えない

「よかったじゃない」喜ぶ母を交わし敬之は自室に向かった

「ちょっと調べたいことがあるから」自室でPCの電源を入れた

「関東、5月花の名所と…」画面にランキングが現れた

「国営ひたち海浜公園、あしかがフラワーパークこの辺かな」次にホームページを閲覧する

「ひたちはネモフィラは終わってそうだな、あしかがも大藤まつりが終了と」敬之はデートプランを練っている自分に気づいて苦笑した

「今まで面倒だと思っていたのに、あの母娘を喜ばせるために夢中になっているなんて…」心の中でつぶやいた

「よし、美緒ちゃんに確認取ってそれから下見だ~」敬之はスマホで美緒にメッセージを送った

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一人旅の醍醐味、観光・食べ歩き・そして夜… ノン68 @non68

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