第5話 翌朝
「おはよう」すみれの声で敬之は目が覚めた。
「おはよう、相田さん」敬之は身体を起こし、自分が全裸のまま眠ってしまったことを思い出した。
「もう、二人だけの時は、すみれって呼んでっていったでしょう、ノン」数時間前、2度目の絶頂に到達した後に、すみれが耳元で語っていたのを敬之は思い出した。小学校の頃の初恋の相手に敬之がどことなく似ていて、彼のニックネームで呼ばせてほしいと、そして自分のことはすみれと呼び捨てにしてほしいと熟女は甘えた。
「そうだったね、すみれ」敬之は17歳年上の熟女を抱き寄せ、キスをした。
「ねえ、そろそろ娘が帰って来るから、服を着て、じゃないとまたしたくなっちゃうから」
「そうだね、ゆうべは最高だったよ」
「ありがとう、あなたセックス上手なのね」
「そうかな、プロの人としか相手したことないけど」
「そう、ならあなた一般の初めての相手はあたしってことでいいのかな」
「そうだね」
「満足してくれた?」
「ああ、すごく気持ちよかった」全身が包み込まれるような快楽、安息の時間とさらに湧き上がる欲望、繰り返す昂ぶり、一晩のうちに何度敬之は、すみれの中にその若い要望を放出したことか…
「何回くらい俺、逝ったのかな」
「知らない」軽く頬を膨らませそっぽを向くすみれの仕草が敬之には可愛く映った
「ただいま~」元気な声が玄関から響いた
「お帰り~」声を上げてすみれが迎えに行った。朝食を終えて敬之は居間でくつろいでいた。
「ご挨拶して、敬之お兄ちゃんよ」すみれが女の子を連れて立っていた
「初めまして、相田美緒です」華奢な感じのする女の子はきちんと頭を下げて挨拶した
「は、初めまして、山田敬之です」年上の敬之のほうがあたふたとしていた。顔を上げた少女はショートヘアーの似合う、はち切れんばかりの若さを放つ女子高生だった。
「お母さん、美緒着替えてくるね」少女は自室に向かった
「すごい可愛いですね」敬之はすみれに耳打ちした
「あれ、ロリコンだったの?」すみれのいつもの口調が戻っていた
「いえ、そんな、純粋に可愛いなって思って」
「それはあたしの娘だからね」
「納得です」
「それじゃ、本当の妹みたいに可愛がってくれる?」
「ええ、いいんですか?」
「ええ、優しいあなただから頼みたいの、あたしとあの子休みが合わないのよ、あたし、週末休めないこと多いし、だからあたしの代わりに月に一度くらい週末どこかに連れて行ってあげてほしいの」
「お安い御用ですよ」
「でも、手を出したらどうなるかわかってるわよね」
「そんな、今の俺はすみれさんのことしか考えられませんよ」
「よしよし、いい子」熟女は年下の青年の頭を撫でた。
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