第2話

暗い暗い真っ黒な空間 、目は開けていたがそこには何も無い。無の空間。「これが天国か」とボヤいた。先程の衝撃の痛みもないし、声も出た。その時だった。この世のものとも思えぬ、物がそこにはいた。瞬きよりも早くそれはいた。それは無の空間の中で燃えていた。自身を焼き尽くす程の業火に焼かれながら人の形になったり焼かれたりと、破壊と再生を繰り返しているようなものが、少しづつ近寄ってきて、目の前に来た。それは言った。「汝ニ我ノ蘇力与エヨウゾ」と聞こえたと思ったら。一瞬にして炎に飲まれた。炎に体が焼ける感覚が襲った。人の皮膚を焼く匂いが一瞬したが、考えるまもなく灰となった。「今回モ適合ナシ」とそれは言った。

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炎恋に @123udon

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