【作者談】あとがきと解説
どうも。ご無沙汰しておりました。
どれくらいの人がこの作品を読んでくれているのか分かりませんが、とりあえずここまで読んでいただき、ありがとうございます。
とりあえず、まずは一年以上の失踪をしていたことを深くお詫び申し上げます。全力で言い訳をすると、実はキヤイの決着までは半年以上前から完成しておりました。で、じゃあ何がここまで投稿を遅らせたかというと、正直言ってエンディングをどうするか考えていなかったのが原因ですね。
まず、グッドエンドにするか、半バッドエンドにするかで滅茶苦茶悩みました。でも、ただでさえ不快な要素が多いこの作品にはこれ以上不快さはいらないかなと思ったので、結局グッドエンドを採用しました。
で、そのあとなんですが、タイトル回収をバトルの一番盛り上がるシーンで使っちゃったので最後の締め方で3ヶ月くらい悩んだ挙げ句、結局もう一回タイトル回収するっていう、自分ではあまり納得のいかない終わり方にしました。これ以上考えても、いい案が思いつきそうになかったので…。
加えて完全新作の執筆も進めていたので、気が付いたら一年以上経っていたというわけです。時間って早いですね。
で、まぁここからは解説になるのですが、最後の水銀のくだりが何だったのかというのを解説していこうかと思います。
まず前提として、この作品は「鍛冶屋の試し斬り」と世界観が繋がっております。その中で、夢の魔法を使う人物(アルカナの持ち主)には、それぞれアルカナの象徴というのが存在します。『絶対防御』のアルカナの持ち主のルーク=カムイには陸竜のラウラウルが、『最強無敵』のアルカナの持ち主の○○○○○には化物の○○○○○が(ネタバレになるので一応伏せておきます。)、言ってみれば某有名マンガのスタンドみたいな形でついています。
で、じゃあ義仲の象徴は何なんだっていう答えが、「水銀」だったわけです。
伏線としては、
・異世界には水銀がなかった + キヤイは異世界にはなかった『物怪』を、義仲の世界から連れてきた。
・アルカナの力に対抗できるのはアルカナの力だけ。→アルカナの力を擬似的に持っていたキヤイを倒したのは、アルカナの力を持った水銀だった。
・回復、防御、透明化はどれもサポート寄りの魔法なのに、水銀だけは謎の立ち位置にあった。
・義仲の中の異質な人格が話すときに、【】←この括弧の周りに出ていたHgという文字は、水銀の元素記号
といった感じです。わざわざ解説することもなかったかもしれませんが、これだけは「鍛冶屋の試し斬り」を読んでないと難解すぎると思ったため、解説させていただきました。もっと詳しく知りたい方は是非、「鍛冶屋の試し斬り」をご覧ください。ちなみに、はっきりいってあっちのほうが力作です。
さてこの作品は完結したわけですが、いつもの如く回収しきれていない伏線も存在します。(元々この世界観で続編を書くつもりだったので。)
「鍛冶屋の試し斬り」のほうが何気にPV数ジワ伸びし続けているので、軽く書いてもいいとも思っていますが、今のところは書く予定はないです。なので、残った伏線は無視しといてください。
改めて、ここまでのご愛読ありがとうございました。また別の作品で皆様と出会えることを願っております。では。
俺の迷いこんだ異世界は、異世界と呼ぶには現実的すぎる。 山尻 蛍 @kd2jd1ntry
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