7》◆証明~予定日が決まるとアルベルトのことについて~◆
ここはクリスティスの宿屋。そしてレックスの部屋だ。
あれからずっとトウマとマリエスとレックスとウッピィは話をしていたが飽きてきた。
「今日連絡あるのかな?」
「どうかしら、もしかして違う日かもしれないわ」
「そうだな……いつとは言っていなかった」
そうレックスは言いトウマをみる。その後、視線を逸らした。
(……まただ。さっきまで症状は落ち着いていたはず。やっぱり変な病気なのか? なんで男のトウマをみただけで、ドキドキするんだよ)
そう思いレックスは心の中で泣いている。
そうこうしていると扉がノックされた。
それに気づきレックスは扉の方に向かう。その後、扉を開ける。
そこには宿屋の者が居て城からの書状を持っていた。
それをレックスは受け取り扉を閉めトウマ達の方へ戻ってくる。
「思ったよりも早かったな」
そう言いレックスはテーブルに書状を置くと椅子に座った。
「なんて書いてあるんだろう」
「トウマ……読んでみて」
マリエスにそう言われトウマは書状を読み始める。
「力比べが開催されるのは一週間後らしい」
「結構……時間がかかるのね」
「本当だな。準備だけで、そんなに時間かかるのか?」
そうレックスが言うとトウマとマリエスは首を傾げた。
「どうなんだろうな……だけど、それまで時間があるなら調べたいことがある」
「トウマ、馬車の中で言っていたことか?」
「ああ、レックス……そのことだ。アルベルトの噂について調べないとならない」
そう言いトウマは無作為に一点をみつめる。
「そうね……でも、なんで悪い噂が流れてるのかしら?」
「マリエスの言う通りだ。何もしていないなら悪い噂はたたないはず」
「そうだな。オレは悪いことをしているからだと思っている。だけど……この依頼をしてきたクリオネアが濡れ衣だっていってた」
そうトウマが言うと二人は首を傾げた。
「そのことね。ウチはクリオネアといっ
「そうだったな。それならウッピィに聞いた方が早いか」
そう言われウッピィは知っていることをトウマ達に話す。
「じゃあ、アルベルト様は誰かに名前を使われて悪さをしているようにされているってことね」
「それが本当なら、汚名を晴らさないとならないんじゃ」
「ああ、そうなるな。そのこと……あのセルジオって人が知ってるかも。この書簡のこともあるし」
そうトウマが言うとレックスとマリエスとウッピィは頷いた。
「それでは逢いに赴いた方がいいのかしら」
「それがいいかもしれない。でも、今は屋敷に居ないと思う」
「レックス、そうだとしても……とりあえず行ってみる」
そう言いトウマは窓の外へと視線を向ける。
「その方がいいわね。じゃあ準備が整ったら行きましょう」
そうマリエスが言うとトウマとレックスは頷いた。
その後、トウマとマリエスは自分の部屋に戻り荷物を持ち二階のロビーにくる。
そして、そのあとからレックスが来てトウマ達は宿屋を出てセルジオの屋敷に向かったのだった。
宝石勇者の異世界冒険譚〜宝石に導かれし勇者〜♦︎二つの顔を持つ者♣︎ ミケネコ ミイミ♪ @myimi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。宝石勇者の異世界冒険譚〜宝石に導かれし勇者〜♦︎二つの顔を持つ者♣︎の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます