第7話 明けない夜

その遺書にはこう書いてあるのだ。


『拝啓、明けない夜へ。私は疲れました。この世の全ての人間も何もうるさくてたまりません。冷たい冷たい夜に閉じ込めてください。そうするならば、私は喜んで死にます。では、もう書くのすら疲れたので私はこの世界に別れを告げようと思います。』


「…つまり…私は…」



そこで意識が消えた。




○○県××市、とあるマンションの一室、近隣住人に「異臭がする」との通報を受け警察がその部屋へと向かった。

「…うわっ!こりゃひでぇ。」

その部屋はゴミで溢れかえり、ハエが飛び回っていた。

そして足の踏み場すらなかった。

奥へと進むと、固く閉ざされた一室があった。

そして入ると、

「…うっ…なんだこれ…」


そこには大量のゴミと、真っ黒に塗りつぶされ厚いカーテンで閉ざされた窓と、


そして歪で読むことすら出来ない紙切れの中で横たわる腐敗した死体があった。




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明けぬ夜 にるゔぁ @nehan_444

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