第2話 放課後

あれから僕達は本の話をしたり帰る道が途中まで同じだったので一緒に帰ったりした。


ある日読書部の僕は部活帰りで遅くなっていた。もう彼女は帰っただろう。


そんな事を思って校門を通ると。

「やっと来た!」


(ん??)


横を見ると彼女が待っているではないか。


「わぁっっ!?」


最初は驚いたが待ってくれていたと思うとなぜだか心が嬉しくなる。


僕は彼女のことがきっと好きなんだろう。


告白してみるのもありなのかもしれない。


なんて思っていると夕日をバックに最高の笑顔で


「ねぇ。その私と…付き合ってくれないかな…?」


と言われた。僕の頭の中はまた大混乱。


(えっ?あの人気者が僕みたいな人を好き…?)


告白されたあとの顔はさぞかし気持ち悪かっただろう。


少し落ち着き僕は彼女に


「どうぞ。こちらこそお願いします」


といった。その時の顔も…ニヤニヤしていたかもしれない…

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記憶のない君のために @rusi39

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