応援コメント

第8話 先生」への応援コメント


  • 編集済

     この作品を読んでいると、時々「語り手を設定していない三人称小説のはずなのに、主人公一人称の作品のような印象を受ける」ということがあるのですが(あくまでも私個人の勝手な印象ですが)、このエピソードで、少しだけ理由がわかったような気がします。
     主語の省略が多い、と私が感じているからかもしれません。

     主人公一人称の小説であれば、全てが主人公の記述であるため、特に何も書かれていなくても、そこに主人公がいることは、作者も読者も大前提として理解している。
     でも神目線の三人称小説ならば(特に群像劇要素があるのであれば)「その場面に誰がいるのか」を明記してもらわないと、主人公同席か不在かはわからない。
     例えば今回の冒頭。一行目に『市民オーケストラの練習日を避けての遅番』とありますし、四行目にも『関口に会っちゃうと気まずい』があるので「主人公のことだろう」と推測はできますが……。言葉として明記されている登場人物は「星野」だけであり、会話の相手が「蒼」であると断言されるのは十数行目の『蒼はカウンターに』というところ。

     別に「わかりにくい!」と文句をつけているわけではないので、お間違えないように。地の文の記述をなるべく減らす、というのは読みやすさの上では大切なことでしょうし、実際に星評価の高い作品ですから(三桁近く星のある作品は「高評価」と私は捉えています)、その「読みやすさ」がプラスになっているのでしょう。

     ただ、あえてこんなことを書いたのは……。私の理由分析は大間違いであり、三人称小説なのに一人称小説っぽいイメージというのも、もしかしたら雪うさこ様がBL作家なのと関係あるのでしょうか? BLにはそういう書き方が多いのだろうか、と、ふと想像してしまったからでした。

    作者からの返信

    鳥川さん

    いつもいろいろな気づきをありがとうございます!
    ああ、確かにそうですね。主語が少ないです。ご指摘された箇所を改めて読み返すと「本当だ」と思いました。

    私の場合、実はお恥ずかしい話ですけど、一人で勝手に書いていた時間が長くて、三人称視点だけど一人称に近いような書き方をずっとしてきました。
    出身が漫画なんですよ。漫画って同じコマで同時に複数のキャラの気持ちを書くことができるじゃないですか。その癖があって、文章なのに視点があちこちに飛ぶという癖があるんですよね。

    三人称でも視点は一つ。そんなことを考えて書いているもんですから、まだまだ修行中という感じです。なので、BL作家ということは関係ないかも知れません。正直、BLの他の作家さんのものをそんなに読んでいないもんで、そういう傾向があるのかどうかは分かりませんが。これは私特有の癖というやつですね。

    少し見直してみようかと思います。あまりに主語が足りないところはやっぱり違和感ですもんね~。本当にいい気づきを与えてくれる鳥川さんには感謝ですよ。ありがとうございます(^^♪

  • これは、お互いにちょっとずつ近づいているんですかね。
    でもまだ、全然意識してないんだね。

    ふうん。
    ここから、どう持っていく、うさこちゃん?

    作者からの返信

    水ぎわさん

    少しずつですね。ふふ。
    BL元ネタだともう最初から猛烈アプローチにしちゃうところですけど、今回は微妙な距離感をなんとか醸し出したかったです。

  • こんなの見せられたら、まっすぐ憎めない(?)ですよねえー!
    からっぽなんて言われて、音楽を嫌いになっちゃってもおかしくはないのに、こうして向き合ってるのは偉いというか、ひたむきというか、やっぱりそれ以上に音楽という存在が大きいのか…。

    「先生から教わる」という行為が必須な音楽やスポーツ。でも誰かから、技術力以外の、自分の核心みたいなものを批難されるいわれなんかないし、する必要もなくない?って思っちゃう。だってBL読んでむふふとしてるのに「あなたの楽しみ方はからっぽよ」なんて、的外れじゃない!?(笑)いや、そんならむしろ教えを乞いたいけど(笑)

    いや、まあ、批難じゃなくて真摯な指摘なんでしょうが、やっぱり独学派です(;^ω^)

    作者からの返信

    あとみくさま

    コメントありがとうございました! お忙しいのに。本当に嬉しいです(^^♪

    関口は、生まれたときから音楽しかなくて、それ以外の世界を知らないんですよね。もう少し読んでいただくと、彼の色々が出てくると思います。どうぞお付き合いください。

    いや。でも「あなたの楽しみ方はからっぽよ」なんて言われたたら、放っておいてよ! ってなりますね笑
    自分の好きを否定されたくないー! ああ、今になって関口の辛さが身に染みました笑
    独学がいいです。だって、自分の好きは人の好きとは同じようで異なっているものです。独学最高!

  • 見事な曲の解釈ですねえ。このあたりの会話、とてもいい感じでした。

    >「それはいい時もあれば悪い時もあるみたいな? いつも同じじゃないってことでしょ。おれの今日みたいじゃん! 朝は寝坊して最悪。でも給食は大好きなソフト麺でラッキー! なのに放課後はサッカーでボロ負け。これじゃん! まさにこれ」

    作者からの返信

    オレンジ11さま

    こちらにもコメントありがとうございます。

    ここで取り扱っている曲は架空のものなんですけど、関口がちょっと先生らしく指導している様をなんとか表現したくての試行錯誤でした。

    我が家にもこんな小学生がおりますので、等身大の子供まんまでした。

    ありがとうございます(^^♪

  • 蒼くんと関口さんは似た者同士なんですね。
    お互いに心に傷を抱えてる……
    続きを楽しみに待っています。

    作者からの返信

    あいるちゃん

    コメントありがとうございます。

    そうなんですよね。別世界で生きてきた二人ですけど、ここで初めて交錯します。
    相乗効果になるといいんですけど…。

  • 関口さんとの関係なんですね。

    うっと、黙って静かに続き待ちます。

    作者からの返信

    アメさま

    コメントありがとうございます。
    ほんのちょっぴりですね。ほんのちょっぴり、関口と蒼の距離感、縮まりました。