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  • ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『バベルの図書館』とは逆で、
    図書館自体のことよりも図書館に住む主人公の心にフォーカスしたいんだろうな、と思いました。
    でも、主人公の心の中は「本なんてつまらない、誰かに会いたい」という一般人メンタルでいっぱいで、
    図書館なんか大嫌いなのが伝わってきます。

    牢獄?
    とんでもない。
    さみしい?
    ありえませんねー。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。図書館が大嫌いという風に書いたつもりはありませんでしたが、そのような読み方もあるのですね。自分は図書館が大好きで、人と会いたいという気持ちより、ひとりで本を読みたいという気持ちが強い方ですが、生まれたときから一度も人に会ったことがないのに、たしかに人間は存在するという感覚だけがあるとしたら、また別な気持ちもわくのではないのでしょうか。そんなの「一般人メンタル」でしかない、つまらない、と感じさせたならすみません。

    感想、ありがとうございました。

  • 図書館に一人孤独に暮らすというのは、大変魅力的に思えますが、それはこの世の地獄を経験しているからかもしれません。
    さらに、自分の物語を書き残すことができないのは、辛いですね。痛い思いをしたのに消えてなくなってしまったら、心折れると思います。もし、自らの血で綴った詩が消えてなくならなかったら、彼はまだ耐えていけたのでしょうか。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。レビューまでいただき、感謝です。

    自分も図書館が好きで、そこで一生を過ごせたらなと、たびたび願うことがあるので、こんな作品を書いてしまいました。だれとも出会えず、なにも残せず、ただ読むだけ、というのは幸福なのか不幸なのか。それでも憧れてしまいます。

  • まるで夢の中にいるような、不思議な気持ちになりました。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。不思議な夢を描きたいと思っているので、少しでも楽しんでもらえたなら嬉しいです。

  • 文体がいいですね。流れるような文章で、引き込まれながらあっという間に読み終わりました。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。リズムに引っぱられるように言葉を書いているので、音楽のような快さを少しでも表現できていたら嬉しいです。ありがとうございました。

  • こどもの頃、図書館に住めたらいいのにと思ったことがあります。食事も要らない、眠ることも忘れて、貪るように読み続けられたらいいのに、と。
    この世界には無数の本があるのに、私が読めるのは一握りだけ。すぐそこにある、寝食を忘れるような物語に気付かぬままかもしれない。そう思った時の切なさ。

    >本の数は有限だが、言葉の味わいは無限

    1冊の本を愛すること。言葉を愛すること。あぁ、そうだったのか……と。
    弔花のような白い羽根。彼は、愛されていたのでしょうか……。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。自分も同じような想いを抱いていました。図書館に住んで、読書のためだけに生きられたらいいのにな、と。図書館と本への憧憬を作品に込めました。苦さも含まれてしまいましたが。

    彼が愛を実感できたかはわかりませんが、存在しているだけで、なんらかの愛を受け取っていたのではないのかと、そんなふうにも思います。感想、ありがとうございました。

  • なんて深い哀しみの世界。
    ずっと白さを感じていました。
    たとえようもない気持ちです。
    死して彼は解放されたでしょうか。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。白い哀しみを描きたかったので、そう感じていただけたなら幸いです。だれとも会わずに死ぬ人間は、彼だけではないのでしょうが、なんらかの解放があることを、安息があることを、祈っています。

  • りんぼって確か煉獄か辺獄という意味ですよね。とてもタイトルに相応しい作品だと思いました。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。そうですね、辺獄です。自分なりの解釈で描いてみました。