第9話どこに向かっているんだ?

学校を出てからかなり経ったが彼女がどこに向かっているか分からない為俺はずっとついて行ったが、そろそろ痺れを切らした為彼女に聞いた。


「なぁー秋山、どこに向かってるんだ?いい加減どこに行くかくらい教えてくれてもいいんじゃないか?」


すると彼女は止まりハッとしながら俺の方を振り向いた。


さてはこいつ忘れてたな。


「言ってなかったっけ?あたしのうちよ」


うん?こいつなんて言った?


「今なんて?」


「だからあたしのうちよ」


あたしの家?秋山の家?何でちょっと話をするだけなの家に行かなきゃいけないんだ?カフェとかでよくない?


「何故秋山の家に?」


「だってあんた逃げるかもしれないし、それにウチの方があたしが話しやすいし、わざわざカフェとか入って話すると遅くなって帰るのめんどくさいし」


酷いな...最後のは忘れてただけなんだが。


「いいのか?一応俺男だぞ、そんな育ち盛りの男子を家に入れてもいいのか?」


「いいわよ別に、だってあんたより私の方が強いし」


確かに秋山の方が喧嘩は強そうだが逃げれないとなるとめんどくさいな...


「何よその目は、あたしだってあんたとなんて別に話たいわけじゃないんだから、あんな馬鹿にされたり逃げられたりしたらそうせざるおえないでしょ」


「そ、そうですね」


「だからさっさと行くわよ」


「あ!ちょっと待ってくれ歩くの早いって」


「あんたが遅いのよ」


俺と秋山はまた歩き出した。

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土下座から始まるラブコメ メルトポップ @gachimaru

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