【BL】魔王様と有能くん。
コウサカチヅル
本編
「な、ん、で、だ、あぁああ!!」
ここは
ぼく・
「はい、どうぞ魔王様。これでも飲んで落ちついてください」
「む……すまないな、アシュレイ」
ふー、ふー、と必死にレモネードへ息を吹きかけて、ちょみちょみと
レモネードでほっと一息ついたかと思うと、魔王様は盛大なため息をついた。
「なあ、アシュレイ。なぜ……
「前々回の
逆にどうして毎回
「ぬおおお、真顔でカワイイ動きをするなあぁあ!」
魔王様はヘドバン気味に頭を振りみだしている。長いさらさらヘアが売りのイケメンなのに、台無し感がすさまじい。
「余はっ、運命の相手に
「オノマトペ
思わず自身の小さなからだをぎゅっと抱きしめるぼく。
「真顔で引くな泣くぞ!?」
既にどばっ、と大量の涙を
「残念ながら魔王様。噂がたっているのです。『魔王様はカモネギ』だと!!」
「か……かもねぎ!? そ、それはアレか、『
「『
「なん……だと……!?」
がくり、と膝から崩れおちる我が君。
「じゃあ余はこのまま!! 死ぬまで!! 鴨? として
「まぁまぁ、とりあえずご婚姻は待ちましょうよ。どうせ魔王様、寿命
「ど、どのくらい待てばいいというのだ!?」
必死にすがりついてくる魔王様を、ぼくは
「んー、そうですねぇ。具体的には八年位?」
「……なぜそこまで限定的なのだ……?」
「ふふ、なぜでしょうね」
――ぼくが
密かに『魔王様はカモネギ』を
【終】
【BL】魔王様と有能くん。 コウサカチヅル @MEL-TUNE
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