乙女ゲームの悪役令嬢として転生したマティルダはヒロインの策略により冤罪で牢に入れられてしまった。婚約者だった王太子のトラヴィスはヒロインに騙され、マティルダを蔑むが彼女は入れ替わり魔法を使って、トラヴィスの体の中へ……。
ヒロインと婚約破棄して、金品を持って逃げたそうとしたマティルダだったが、トラヴィスと元に戻る前に、彼から謝罪を受ける。彼女体の中へ入ったことでマティルダがどんな扱いをされてかたのか知った彼は、マティルダの逃亡に付いていくと言い出して……!?
お互いマイナスイメージからの逆転!?
意外と純情な二人が逃避行の果てに辿り着いた結末は……!?
主人公は容姿端麗にして、学業も優秀な侯爵令嬢マティルダ。
転生者でもあるマティルダは自分が悪役令嬢であることを知っており、イベントを回避しようと努力するもののヒロインの方が一枚上手だったのか、断罪されてしまいます。
しかし、この物語は断罪されてからがスタート。
事あることを知っていたマティルダはこんなこともあろうかと切り札となる魔法を開発していたのです。
その手法がちょっと新しくて、直接的なざまぁではないので一見の価値ありと言えるでしょう。
序盤こそ、やや重めの展開が続きますが中盤からはモフモフ要素も加わり、あまりの読みやすさにさくさくと読んでしまうこと間違いなしです!