皆にとっての普通の世界、僕にとっては異世界同等

@iwatan821

第1話 自己紹介といこうか


僕の名前は京ノ坂春馬、年齢は15歳、父の友達的な(?)人が経営している私立の男子中学に通っている中学3年生。でも2週間前に卒業したから「通っていた」の方が正しいかな。(口調が中二病っぽいと思ったかもしれないけどスルーしてくれ)

僕は母以外の異性の人とほとんど触れ合ったことがない。(一回だけあるがそれは後で)

更に言えば、同年代で話したことがあるのは、あの学校に通っていた、ホテル王である父の仕事仲間の息子の人達だけだった。

僕はこの15年間、家の外に出ることが許されていなかったのだった。


なぜ、「のだった」と過去形なのかだって?

なぜなら僕は一週間後、公立高校に通うことになったからだ。

しかも、親の元を離れ、別宅の方で一人暮らし!もちろん、家事は半年前から使用人さんに教えてもらっていたから完璧だ(と思う)

このタイミングで一人暮らしができることになった理由は主に2つ。

どちらも皆が驚くような特別な理由と言う訳ではない。



1つ目は高校進学が関係している。父の友達的な(?)人が経営している学校に小学校、中学校と通ってきた訳なのだが、高校はと言うと、ない。

それがなぜ一人暮らしに繋がるかと言うと、今、住んでいる家(東京)から通学しようとすると、かなり時間がかかってしまうからだ。


高校は僕の学力(実は全国テストで524位)で合格可能な中で一番良いところに行きたいと言う願望に使用人さんが応えてくれて、全国の高校の中から探してくれた。おかげで自分にちょうどいい学校に合格することができた。使用人さんマジ感謝!

その受かった学校がin京都で、東京から通うのは流石にきつくないすかと言う雰囲気になった。父はかなり悩んでいたが(過保護)、僕の人間力の成長も兼ねて一人暮らしをさせてくれることになった。

2つ目の理由。

それは父のホテルが海外進出することに決まったことを祝うパーティーが開かれた時に起こった、些細な出来事だった。






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