得体のしれない影踏丸と名付けられた“何か”に追われる彼。バケモノの存在を感じる、心臓が跳ねる。彼の運命、そして、影踏丸の正体は……。スリラー映画ならぬ、スリラー小説。彼の緊張や不安、恐怖がひしひしと伝わってきます。前編に散りばめられた違和感、その正体が心地よい作品です。