アイナとのデート?!
噴水の前に集合の約束をしたアイナと圭太。先に着いたのはアイナだった。
早く着きすぎたな、圭太は本当に来るだろうか
私だけここで待つなんてことにはならないだろうな!!
しかし、今から圭太と食事に行く際にギルドのメンバーに見つかると大変な事になるからな、見つからない様にしよう。
アイナが到着して5分後、圭太が来た
「ごめんなさいアイナさん、遅れてしまって」
早く来たつもりだったのにー!アイナさんを待たせてしまった〜、アイナさん鎧を着てても可愛いけど、普通の服を着るとさらに可愛いな〜
「どうしたんだ圭太?そんなに私を見つめて、何か変なものでも顔についてるか??」
「い、いえ!オシャレをしたアイナさんが可愛いかったもので、つい見惚れてました、」
「そ、そうかぁ、?あ、ありがとな、」
アイナさん顔赤くない??やっぱりあんなセリフは顔がカッコいい人が言うからかっこいいのであって、俺の様な人が言ったから不機嫌になっちゃったのかな、どうしよ〜〜!!
圭太のやつ、一体何を言っているのだ!?私が可愛いだなんて、、、ないない!!!私は圭太に迷惑しかかけてないのだぞ!きっと圭太も気を遣って言ってくれたのだ。そうだ、きっとそうだ!だから平常心、平常心。
「圭太、お前はこの街の事を知らないのだろう?
今日は私が案内をするからついてきてくれ!行くぞ!」
「はい!アイナさんありがとうございます!」
噴水を後にした2人はアイナがリードをする形で街のレストランへと入っていった。
うわぁ〜無茶苦茶綺麗なレストランだ、俺1人じゃこんな所来れないな。
「圭太?気に入らなかったか?場所を変えるか?」
「いえ、そんなことはないです!むしろこんないい所に連れてきていただき本当にありがたいです!」
「圭太には昨日、今日で助けられてばかりだったからな、これでもお礼が足りないぐらいだよ」
アイナさん本当に良い人だな、俺なんかにお礼をしたいだなんて、初めに迷惑をかけたのは俺なのに。異世界に来て今が1番良い時間かも、他の3人は今何してるのかな。
「圭太、何か食べたいものはあるか?」
「僕はこの街の食べ物がよく分からないので、アイナさんのオススメを教えてください!」
「そうだな、こんな料理はどうだ?」
料理を選び終わるとテーブルに運ばれてくるまでの間アイナは圭太に質問をした。
「なぁケイタ、何故ゴブリンの時もギルドのメンバーから私への信頼が薄くなった時も助けてくれたのだ?」
率直であり圭太にはとても答えづらい質問だった。
「えっとですね、俺は前にいた街であんまり目立つ様な人じゃなかったんですよ、むしろ周りから少し嫌われてるぐらいだったんです。
運動もできないし頭も良くないからそりゃ当然なんですけど、いつも他人の引き立て役みたいになってたんですよ。
だから、誰か困ってたらどうしても自分を犠牲にしてその人を守らないとって思ってしまうんですよね笑まぁ、性ってやつです」
「そうか、でもそれでは圭太がずっと不幸なままではないか?」
「そうですよ、でも仕方ないんです。僕には何もないから、小さな幸せを少し感じたら後は必死に耐えるしかないんです」
あぁ、女の人の前でこんな女々しいこと言って俺って惨めだなぁ〜、
「ケイタは何故自分には何もないと思っているのだ?少なくとも私は知っているぞ、お前が他の人にはない勇気や優しさを持っている事を。」
なに、アイナさんイケメン!カッコいい!お世辞でもそんなこと言われる俺は幸せ者です!
「そうですか?そうだと嬉しいですね、えへへ、ありがとございます!」
思わずにやけてしまう。
「うん!ケイタはとてもいい奴だ!それに顔だってかっこいいと私は思うぞ」
え?俺がかっこいいだって?初めて言われた!!現実でも言われたことないよ!
言ってしまった!かっこいいだなんて、私はなんでいつも、こう先走ってしまうのだろう、今ので圭太に嫌われたりしてないかな、こいつビッチなんだな、とか思われてないかな。
「ほ、ほら圭太!料理が届いたぞ!ささ食べてみろ!」
「はい!ありがとうございます!それじゃあ
いただきます!」
「ケイタ、いただきます、とはなんだ?」
「いただきます、というのはですね、僕の街の料理を食べる前の挨拶の様なものですね!作ってくれた方と食材への感謝を込めているのです」
「そうか!それはとてもいいものだな!私も真似させてもらう!イタダキマス!」
2人はお腹いっぱい料理を食べた。
「アイナさん!今日はありがとうございました!とてもおいしかったです!」
「そうか、それは良かった!なぁケイタ、私はいつでもギルドの周辺にいる、この街の治安維持のためにな、もし良ければこれからも仲良くしていただけないだろうか、?」
あ、あのアイナさんからお友達申請だとぉぉぉぁぉ!今日俺は死ぬのか!そうなのか!そんなレベルの重大ニュースだぞ!!本当に今日は最高の日だ!
「是非喜んで!僕もこの街の事まだ全然知らないので、また教えてください!」
「あぁ!勿論だ!今日はありがとうな!また今度会おう!おやすみケイタ。」
「はい!おやすみなさいアイナさん。」
夜空に異世界ならではの2つの月が綺麗に輝いている中、2人は自分の寝床へと帰った
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アイナの部屋
ケイタって本当に良いやつなんだな、あんな自己犠牲で他人を守ろうとする人なんて中々いないだろう、とてもカッコいいが今後心配だな。
私が守ってやれれば、、、そうか、私が守ってやればいいんだ!私がいつでもケイタのそばに居る事ができたらケイタは傷つくこともない、でも私にはギルドがあるからそれができないのか、、
いや!いつか絶対にケイタのそばに居続けれるようになってやろう!
「ケイタ、大好きだぞ、」
自分の本当の気持ちを理解したアイナはそう呟くと枕に顔を、埋めしばらくした後、眠りにつくのだった
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今日は本当に良い日だったな。ゴブリンにやられたりもしたが結果的にアイナさんと食事ができたうえに、友達にまでなれたしもう最高だ!!
またアイナさんと話せたら良いなーー。
明日からは学園入学に向けての準備を始めるか!スキルについても学園で分かる様になると良いな!こんな生活も少しは悪くないのかもな
現実で全くイケてない俺が異世界に行くとレベルアップスキルが発動し、お嫁さん候補に沢山立候補者が現れた件 ミクツ @3kutsu
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