キツネノカメンの後日談
キツネノカメンが干されコンテストも終了し、カクヨムが静けさに包まれた頃。私はキツネの熱烈なファンだったスコッパーの様子を見に行った。
スコッパーはまだカクヨムにて活動を続けていたが、読む活動をストップしているらしかった。
投稿作品を読む気力が出てこないらしい。
当然だ。
好きな作者があんな裏切りをしたら相当なトラウマものだろう。
文章だけのやり取りだが、かなり憔悴仕切っており、何とか近況ノートで生存報告していたものの数ヶ月後には更新しなくなってしまった。
それから更に数ヶ月後、
私がマイページを確認していた時、久しぶりにそのスコッパーが更新していた。しかも作品レビューではなくオリジナルのファンタジー小説だった。
私は思わず復帰した彼に対してコメントを打ち込み少しだけやり取りをする。
どうやら、人の作品を読めなくなってしまったが、自分が楽しいと思える物語に触れていたいという信念は折れなかったそうで、数ヶ月自分と向き合い、導きだされた答えは「自分で自分が面白い作品を作る」というものだったらしい。
もう、読み専ではなくなってしまったが、今は書きたいというモチベーションでいっぱいだそうだ。
私はその人を応援する。
そのスコッパー……いや、作者の作品は好評で、一気に人気になり★200程集まっていた。私以外に彼のことを心配していた人達も沢山いたのかもしれない。
こうして新たに1人、本当の人気Web作家がカクヨムで生まれたのであった。
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